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ゲーセン一期一会【 ラビオレプス 】(Arcade)

ゲーセンは未知との出会いの場所

ゲーセン巡りはやめられない。知らないゲームとの出会いがあると思うと本当にワクワクする。自分が住む街札幌でも、そんな未知のゲームとの出会いを求めて色んなゲーセンに定期的に通うようにしている。そんな中出会ったのは本当に見たことも聞いたこともないゲーム「ラビオレプス」。囚われの姫君を救うため、ウサギ型の戦闘機が戦う横スクロールシューティングだ。

オープニングでさらわれるラビットランドのお姫様たち。
この頃からソニックウィングスに近いユルさを感じる。
王家戦闘特殊メカ「USAGI」を操作するのだ!
にしても背景も敵も不気味すぎる!

好奇心で100円を入れると、可愛らしい自機のデザインとは裏腹に不気味な敵とステージが次々とやってくる。さらに自機がやられるたびに「アーーッ!」と絶叫するのでなかなかビックリするし怖い。なんとか一面はクリア出来るが以降はやたらと敵弾が速かったり、初見じゃ対処不可能な爆弾が現れたりとアーケードゲームらしい難易度の高さで、タジタジになってしまった。うん、難しい!

放置すると一撃死が免れない爆弾はショットではなく、パンチで処理せねばならない!
ボスを倒すとコットンのティータイムの如く空からニンジンが降ってくる。
ただしBGMは流れず、ニンジンが地面に落ちてしまうとそこでボーナス終了。ボーナスなのに、なにか物悲しく、どこか怖い…。

殺意と兎とミサイルと…

そんな謎な雰囲気の本作「ラビオレプス」の正体は「ソニックウィングス」や「すくすく犬福」でご存じビデオシステムが87年に発売した初のシューティングゲーム。不気味と可愛さが混在した不思議すぎる世界観が趣味なのか、開発の紆余曲折で至った事なのか気になりすぎる一本だ。

その後もそのゲーセンに行っては100円分遊んで満足するゲームになっていたが、2022年7月に突如アーケードアーカイブスにて移植、配信が開始されてSwitch、PS4で気軽にプレイする事ができるようになった。本当に良い時代になったものだ…。

好きなボスは「ファイアー・マスター」。ふわふわ浮きながら炎を撃ちまくる!
ビジュアルがカッコよすぎ!
不気味なボスだらけの中、一人浮きまくっているボス「テヌキー・チャウド」。
顔芸が面白いのぞ。

改めてコンティニューしまくって遊ぶと、殺意たっぷりの全12ステージは難しさと猛攻に苦しめられながらも、ボスのバリエーションが面白く、ラスボスの突然の謎解きにも驚かされました。また自機の武器も通常ショット以外にも、追尾機能のある強力なミサイルや至近距離ではパンチをしたりと多様な攻撃が出来る。

ちなみに本作ではファンタジーゾーンのオパオパの如く地上を走ることも出来る上にしゃがむことが出来る。つまり屈伸も出来る。なので屈伸しまくればボスを煽ることができるぞ!

屈伸して煽りまくれ!

さらに上級者向けのエキスパートモードでクリアすると往年のゲームではよくあった敵の名前一覧が流れたりとユーモアに溢れている。あとこのゲーム、コンティニューしてもスコアが消えずに引き継がれる不思議仕様だ。(やっぱコンティニュー前提ってコト?)

往年のゲームではよくあったスタッフロールの敵紹介。どこかユルい!
この頃からビデオシステムの女の子は可愛い。

ゲームセンターはやはり未知のゲームに溢れている。こうして忘れられない一本との出会いがあり、そして感動がある。本作ラビオレプスもゲームセンターで出会わなければアケアカで配信されても買わずに遊ばない一本だったかもしれない。こうした偶然の出会いがあるからやっぱりゲーセン巡りはやめられないな!


DATA

ラビオレプス
発売 / 開発:ビデオシステム
発売年:1987年
ジャンル:シューティング
主な移植:アーケードアーカイブス(PS4,Switch)
     俺たちゲーセン族(PS2)




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