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文化は寄生する 2024/9/12

ご無沙汰しています。竹内ミズキです。 あたらしいフェスティバルを開催します。 豊岡市に移住して4年目になりました。豊岡の演劇のまちづくりと、演劇教育のためにと意気込んで移住し、気がつけば次の春には大学を卒業します。 2021年3月末に学生寮に入寮し、翌週、とゞ兵というカフェで学生と地域が交流するための演劇WSを主催しました。そこで出会った俳人・岩田奎は、実は私が高校時代に憧れた演劇作品の作者だったということを知り、今もシェアハウスを共にする運命にあります。 岩田奎の紹介で

    • 水紀 scene1 point3『帰依と忘却』終演のお知らせ

      (以下の文章は、水紀 scene1 point3『帰依と忘却』終演後、参列者に送ったメールを一部編集したものです。) この作品は、今回で三度目の上演になりました。 一度目は四十九日を、一緒にシェアハウスをしている住民とオーナーだけに声をかけて行いました。 会場は自分の暮らしているシェアハウスでした。 二度目は新盆を、親しい友人らのみに声をかけて行いました。 会場は友人でもある恩師の家をお借りしました。 そして三度目となる、今回の一周忌では、広く参列を募ってみることにしました

      • アートマーケット 課題レポート

        2023/12/01(大学の講義「現代アート論」 課題レポート) 映画『アートのお値段』を踏まえて。 この映画の主題は現代美術の資本主義的価値だ。要約すれば「投資商品としての現代美術は、画家が生きていることでより価値変動が不確定であるため期待値が高く、高騰しやすい。その環境(アートマーケット)に巻き込まれ/飲み込まれ/取り憑かれている人々の主観と魅惑と混乱の状況」を切り取っている映像だが、そこには上演芸術が登場しない。 なぜ、上演芸術はアートマーケットに乗らないのか。上演芸

        • アートプロジェクト 課題レポート

          2024/1/11(大学の講義「現代アート論」 課題レポート) アートプロジェクトの新しい形について豊岡市の演劇のまちづくりを元に考えてみる。 地方のアートプロジェクトは、町おこしのために自治体主導または共同で行われる。豊岡も例外ではない。 地方には現代アートはない。豊岡にも現代演劇がなかった。 現代的なパフォーミングアーツはKIAC、平田オリザらによって輸入された。やや前から永楽館歌舞伎があったが、それも2008年に始まったものだ。 現代において演劇に市民権はないが、豊岡

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        記事

          19歳、ホームレス記録。【2020/1/11】

          長い1週間だった。 日記のことを忘れていた。てへぺろ。 まず、1ヵ月ぶりに母に会ってきた。 しかし、決して母と仲違いがあったわけでも、恨みがある訳でもないので、普通に2人で食事をしただけだった。(ひと月ぶりにあって普通に食事をしているのは普通ではないとは思う) とはいえ違うことはいくつかあったが、一つ、もっとも大きな出来事をあげる。 母は私のこの1ヶ月を「家出」と表現した。(あー、ホームレスと言っていて、なんだかピンと来ないなぁと、思っていたが、そうか、これはホーム

          19歳、ホームレス記録。【2020/1/11】

          19歳、ホームレス記録。【2020/1/9】

          ホームレスを初めてから1ヶ月がたった。 初めの1週間は毎日違う生活をしていた。今日生きるのに必死だったし、明日生きれるかも分からなかった。1か月後には死んでいる覚悟もしていた。 次の1週間はある程度勝手がわかってきて、心に余裕が出来てきた。その分、眠る場所がない、とか、食べるものがない、とか、お風呂に入れない、とか、そういうことよりも、独りでいる寂しさがより大きく感じられるようになった。 3週目には生活リズムが定まった。昨日した生活を今日もする、今日した生活を明日もする

          19歳、ホームレス記録。【2020/1/9】

          19歳、ホームレス記録。【2020/1/5】

          今日、母に連絡をした。 約1ヵ月ぶりに会う約束をするために、連絡をした。 母の返信は、まるで今朝も会ったように軽率に見えた。 ホームレスを初めてから家族から1度も連絡がなかったから、なんとなく、なんとなく心配されていないとは感じていたが、1ヵ月ぶりの連絡で、絵文字や顔文字やスタンプが並ぶ携帯の画面を見ると、自分のしていることがちっぽけに感じた。 その画面を見て、瞬間的に私はいくつかの未来を考えた。 まず初めに、イランに行くこと。目的はないが、もっとも自然に命を感じな

          19歳、ホームレス記録。【2020/1/5】

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/28】

          母校の演劇部のしている外部公演と超アングラな音楽劇を見てきた。 どちらの作品もここでは語りきれないほど面白かった。 繊細で計算された感情的な爆弾。 どちらもそんな印象だった。 彼ら俳優たちは確かにその舞台で生きていて、自分が今日どこに泊まるか決まっていないことなんてきれいさっぱり忘れさせられた。ただただ彼らがどう生きているのか観ていた。観ていたかった。 演劇を始めた頃、自分がなぜ演劇をするのか考えた時の、高校一年生だった当時の僕の答えはこうだ。 辛い人や悩んでいる

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/28】

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/24】

          いま、僕は壁と天井とこたつのある、あたたかい家にいる。 実家ではない。 先日終えた学生演劇祭でお世話になった方の家にいる。 ちょうど昨日の夜、サンタクロースがいるならプレゼントは家をお願いするなぁと、それだけ聞くと嫌に怠惰なお願いだが、サンタクロースは見事に僕のお願いを叶えてくれた。 1人で過ごすことを覚悟していたクリスマス。 ここ数日、毎日幸せすぎて号泣している。優しさに触れすぎて涙腺がおかしくなってしまった。 こんなに幸せでいいんだろうか。 最高に幸せだから

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/24】

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/20,21】

          出演する舞台の本番が近づくと、じわじわと二次関数的に増える多幸感が好きです。 人生で努力する瞬間は数あれど、それぞれの努力が目に見える形で、一つの終わりを迎えることはそう多くない。 テストも、受験も、就活も、先のための、先を見据えての努力だから、終わったと同時に始まりも感じる。だから終わりは意識を向けられにくい。 演劇には、終わりがある。正確に言うと終わる訳ではなく、ただ始まりがやって来ないだけなのだが、それが終わりを実感させる。 千秋楽の後は空っぽになる瞬間がある。

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/20,21】

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/19】

          毎日稽古があって、毎日誰かと話して、夜だけ1人になる。 そんな日が続いている。 あと数日で本番。それが終われば数週間は誰かに会う予定は無い。 僕は、現代日本においては、人は独りにならない限り死なない。と提唱している。たぶん正しい。なんて思ってる。 僕はこの生活を楽しんでいるし、この生活をしている僕を俯瞰的に見て、面白いと思っている。 しかし、誰にも会わないならば、その楽しい生活、も、面白い生き方、も、無いものになってしまう。 たぶん人間が社会貢献をしているのは、他

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/19】

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/18】

          12/18日。 気がつけばホームレスを初めて1週間がたっていた。 実家(既にあの家は私にとって実家という立ち位置を確立している)に帰っていない期間はミャンマー以前からだから40日近い。 拠点を作ることの重要性はよく理解できた。 月6万のアパートを、一泊2千円のホテルのようなものだと考えていた。 違う。一泊2千円と月6万円は、あまりにも違う。 この違いは言葉にするには浅はかで、けれど本当の違いを実感している日本人はそう多くないと思う。 今、この生活は、僕には、新し

          19歳、ホームレス記録。【2019/12/18】

          19歳、ホームレス記録。【その2】

          ※なんのプロットもなく、無計画に記したので、やはりこれは、僕のオナニーです。 12月15日。 最も仲の良い友人の1人から早朝(深夜)2:00頃に電話がかかってきた。 その電話で、最終的に僕は泣いた。 号泣。深夜のマクドナルドで数十センチとなりに人がいるのに、号泣。拭いても拭いてもその倍の速さで涙が出る。動脈から出血してるような気分だった。 それまで自己暗示をかけるように大丈夫、楽しい、有難いと繰り返していたのに、彼は僕の口から辛いという言葉を引っ張り出した。その途端

          19歳、ホームレス記録。【その2】

          19歳、ホームレス記録。【その1】

          ミャンマーに、1ヶ月滞在していました。半分は出家をしていました。 12月10日、日本に帰ってまいりました。僕の実家に僕の帰る場所はありませんでした。 僕は1ヵ月ぶりの実家にはまだ足を運んでいません。 ミャンマーのことも、実家のことも、需要がありそうでしたらいつか説明します。 12月10日。日本に帰国した当時の財布には100ドル札が1枚と1ドル札が1枚。59香港ドル。日本の数十円分の硬貨が入っていた。口座には3000円。僕は何らかの形で収入が入るまでは、このおよそ14

          19歳、ホームレス記録。【その1】

          19歳、ホームレス記録。

          私はホームレス。 きっとホームレスとして生き抜く知恵やコツを、元気良く、わかりやすく、楽しそうに伝える方が需要があるのだろうけれど、 私はこの生活によって感じたことを記していきます。 心の動揺や感動をノンフィクションで記していきます。 その中で、生活様式を説明することはあるだろうけれど、 必ずしも記すかは分かりません。 私が、私の、19という若さで一日一日に何を感じていたのかを記録したい。そんなオナニーと、 私の文字をみて、この人がこんなに強く生きてるんだから、

          19歳、ホームレス記録。