19歳、ホームレス記録。【2020/1/11】
長い1週間だった。
日記のことを忘れていた。てへぺろ。
まず、1ヵ月ぶりに母に会ってきた。
しかし、決して母と仲違いがあったわけでも、恨みがある訳でもないので、普通に2人で食事をしただけだった。(ひと月ぶりにあって普通に食事をしているのは普通ではないとは思う)
とはいえ違うことはいくつかあったが、一つ、もっとも大きな出来事をあげる。
母は私のこの1ヶ月を「家出」と表現した。(あー、ホームレスと言っていて、なんだかピンと来ないなぁと、思っていたが、そうか、これはホームレスである前に家出だったのか、と感心した。自分の中には家出という認識は全くなかったが、振り返ってみればあまりにも家出だった。家出した結果ホームレスになったのであり、家を出ていなければホームレスではない。よってホームレスではあったが、ピンと来ない理由もわかった。)母は「あんたが家出したとき、あぁ、もうこの子は1人で生きていけるんだ、自立したんだ」と感じたという。そして、私に通帳を渡した。「自立したから、これ」といって渡された通帳にはホームレス生活をしていた金銭感覚の私には目眩がする程の数字が書いてあった。(金銭感覚は個人差があるため一概に多い少ないとは言えない)
私はその通帳を受け取らなかったが、「自立」という言葉にすごく救われた。
この1ヶ月の生活が、自分の成長以外の役に立たないのはあまりにも勿体ないと思っていた(だからこの日記も書き始めた)ので、母から「自立した」と認められたことは、この生活をした価値があると喜べる材料になる。
嬉しかった。
その日は家の車で寝ることを約束に車に乗って一緒に自宅まで戻った。
自分が車の中で久々に横になって熟睡していると、母に無理やり家に入れられた。約束が違うじゃないか!と思ったが、そんなことを言う気力も体力も残ってなく、家族のいるリビングを無言で通過し2か月前まで自分が寝ていた押し入れに入った。
家に帰って、気づいたこと。家は居心地が悪い。せっかく横に慣れるのに、音や声が気になって全く眠れなかった。きっと1ヶ月離れたことで、今まで日常だった異常な家庭環境が、通常に捉えられ、非常に屈辱的な思いをしたのだ。
今すぐ出ていきたいと思ったが、母を心配させないためにも、今日は我慢、と目を閉じると、気絶するように眠った。
そんな日だった。