少女よ、長い夜を戦い抜け!
読書にハマって1年が経ちました。
こんにちは、せ→る→です。
丁度去年の今頃読書にハマり、読書ノートを書き始めました。読みたくない時期も数週間くらいありましたが、ほぼ毎日読書時間を確保しています。
特にここ一カ月は本が読みたくて読みたくてしょうがないです。
読書好きな友達があまり周りにいないので、家族や友人に「今読んでるこの小説が面白いんだよ!」と熱弁していますが、できれば共通の本の話題で盛り上がりたいなぁと思う今日この頃です。
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今日は、福田和代さんの「梟の一族」の感想を書いていこうと思います。
著者:福田和代
装幀:高柳雅人
装画:雪下まゆ
出版社:集英社
(敬称略)
※ネタバレほぼなし
<あらすじ>
眠らないことに加え、常人離れした身体能力を持つ梟の一族。彼らは歴史の陰で大きな役割を果たしてきた事実を秘密にして、身を隠すように生活していた。集落が何者かに襲撃され、全員が消えてしまうまでは。ひとり残されてしまった史奈は、一族の生存を信じて、また、今まで明かされなかった己のルーツに関する真実を知るために、襲撃者と戦い続ける。忍者×サイエンスエンターテインメント!!
さいっっっっっこうに面白かったです。
あらすじを読んだときは、梟の一族の能力を目当てに集落が狙われ、史奈がみんなを助けるために暗躍すると予想していたのですが、思っていた以上に忍者らしい描写は少なかったです。
眠らない一族の梟。身体能力もずば抜けて高く、現実にもこんな人たちがいたらなぁとわくわくしながら読みました。
梟の一族は、特殊な能力を持っているからといって決してそれを悪用したり怠けたりせず、鍛錬を積んで体を鍛えたり、眠らない夜にも仕事や学びの時間にするなどとてもかっこいいです。
また、一族の軽やかな身のこなしを想像するのも楽しかったです。
徳川などの歴史要素やウイルスなどの科学要素…色々混ざっていて私はすごく好きなジャンルでした。欲を言えば、もっとアクションシーンが見たかったです。
警察や記者が集落襲撃事件の解明に動き、梟に関する新たな情報を掴む度に、一族が隠している秘密がバレてしまうのではないかと、とてもハラハラさせられました。
史奈が「誰が敵か」「誰が信頼に足るか」を見極めながら、真実を求め突き進む姿に心惹かれる作品です。
350ページととてもボリューミーでしたが、面白すぎてあっという間に読み終わってしまいました。最高に面白かったです。