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雑記(いつかをぼんやり思い浮かべて)

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要は未分類の記事たちです。コラム、エッセイ、詩もなんでもござれなマガジン。 似たようなジャンルの記事が蓄積されたら、ここから別の正式なマガジンに移行されることもあります。
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2020年9月の記事一覧

Piece (Part 1/2)

ある夜、近所を歩いていたら右足で何かを蹴った。 石にしては軽かったような感触だったが、石…

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石畳

毎日、この石畳の上を歩くんだ。 開始点と終着点は毎日同じ。 どこを経由して歩いてもいい。…

15

白い空、白い雲

歩いてる ただ ずっと なんでだろうね 青空に浮かぶ雲ひとつを何かに例えるのに 真っ白い…

13

おく山に もみじ踏み分け

「うわぁ、外、真っ暗だよ。見て」 そう促されて、僕は窓に目をやった。暗がりの奥から街のビ…

11

三割三分の上にも三分間

僕は、泉に向かう。 それは自然が作ったとは思いがいたい正円を成していて、幅は直径十メート…

14

片隅を集めて出来た世界で

イヤホンで音楽を耳いっぱいにして。 換気扇の音が聞こえないように。 呼吸を忘れないように…

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あいうえオートマチック

あ、あ、あかいはな い、い、いつのまにやら う、う、うえをむいている えりをくずして あ、あ、あおいそら い、い、いまもそばにいて うたがきこえたの えのなかにないせかい えのなかにもういらない おとなチックをはなでわらうわ あ、あ、あかいはな い、い、いまもそばにいて うえをむいている えにかいたみたいな えのなかにしかないせかい おとなチックのかなでたうた オートマチックをはなでわらうわ