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片隅を集めて出来た世界で

イヤホンで音楽を耳いっぱいにして。

換気扇の音が聞こえないように。

呼吸を忘れないように煙草に火を点けて。

この曲に意識を預けよう。

いつか晴れた日に - 山下達郎


まだ、空の色が三色か四色しかないと思ってた頃の少年に、今の僕はどんな言葉を贈ろうか。

窓を開けて確認しなくても、気配で分かる。

雨粒が何もかも通り抜けて心を濡らす。

自由が心を動かしたなら、希望が心を温めたなら。

鎖に雫が落ちて跳ね返ってきた時の冷たさに、僕は何を思おうか。

「いいかい、空の色は、この水晶体越しに言葉の光を照らし合わせてみれば、何色にでもなる。今は何も分からなくて良い。君は必ず今日の僕になると思うから」

例え間違っていたしても、この邂逅だけは無下にしたくない。

明日の僕、明後日の僕、未来の僕。

「がんばれ」

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