マサラ先輩 (Part 2/2)
Part 1 はこちら
大学を出て駅前の本屋で時間を潰しているとマサラ先輩から連絡が来た。送られてきた住所をスマホの地図アプリで確認してみると、駅から大学と反対方向に徒歩十五分と表示された。僕はいつも読んでいる漫画の最新刊と、ここで見つけた新作の漫画を一つ買って店を後にした。
入学してから一ヶ月近くになるのに、僕は友達らしい関係を作れていなかった。他人に話しかけることが出来なくて、代わりに友達らしい会話はネットゲーム上で経験してきた。大学に入ったらどうにか変わるんだと決意