マエダヒデキ

趣味読書。趣味が実益を兼ねない投機的読書が持ち味。この1冊がなければ知り得なかった事を知る、という読書体験を求め日々書店を巡っています。アマゾンのリンクはアフィリエイトで、収益は地元の子ども食堂やフードバンクなどに全て寄付しています。

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マガジン

  • 生活雑感

    日記や雑記の類

  • ほぼ毎日読書ログ

    読んだ本の感想noteを書いています。 古典から新刊まで。文学から実用書まで。児童書も漫画も写真集も何もかも。

  • ハッピーになるためのビジネス書

    よっぽどのことがなければ『仕事』からは逃げ出せない。であれば幸せに仕事をしていきたい。 幸せな仕事人生を目指すうえで読書は有力な方法の一つだ、ということで、読むと何かが良くなりそうなビジネス書をピックアップしています。

  • 日本酒で溺れる夢をみた

    日本酒にまつわる本と飲んだ日本酒の記録

最近の記事

今年もブックサンタの季節が来た

ブックサンタという取り組みがあり、ここ数年、毎年参加しています。 様々な原因による困難によって体験格差を抱える子ども達に、クリスマスに本を贈ろう、という取り組み。素敵でしょ。 参加方法は簡単で、ブックサンタに参加している書店でプレゼントにする本を購入し、レジで「ブックサンタで」と伝えて預けるだけ。 預けた本は、ボランティアさんの手によって子ども達に届けられます。 詳しくはブックサンタ公式サイトから。 https://booksanta.charity-santa.c

    • 『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈)/読書ログ468

      前回紹介した『成瀬は天下を取りにいく』の続編。 特に感想は無いのだが、エンタメ小説として良く出来ていて、前作以上に面白く読めた。この主人公が居れば、いくらでも話しが作れそうだし、出来る事なら成瀬が200歳になるまで、この物語を読み続けてみたい。

      • 『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)/読書ログ467

        2024年の本屋大賞。書店にドカンと積まれていたので購入。 旅行鞄に放り込み、旅の合間にチビチビと読み進め読了。面白かった。後に何かを残すような小説ではないけれど、楽しい読書でした。 成瀬という個性を理想と見るか、エイリアンと見るのかで感想は違ってくるのだろうけど、魅力的で気持ちの良いキャラクタ造詣で、若いヒトだったらカリスマ的な魅力を感じると思う。 そんな成瀬に感化され、楽になったり、前向きになったり、なんて事もあるのかな、などと思うと、本作は良質なジュブナイル小説な

        • 『六人の嘘つきな大学生』(浅野秋成)/読書ログ466

          知名度も初任給もべらぼうに高い有力IT企業の最終選考に望む六人の就活生が、一枠しかない内定を巡り心理戦を繰り広げる。というエンタメ小説。 約350ページ。文章は平坦で理路整然としていて読みやすい。内容の面白さもあって一気に読めてしまった。 本作、帯や書店のポップなどで「どんでん返しにびっくり!」だとか「伏線がすごい!」など散々煽られてから手に取っているので、読みながら「こいつが実は犯人なんだろ?」とか「ここミスリードさそってるよね?」なんて思いながら読み進めたのだが、結果

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        記事

          意味も無く弱者を攻撃する人が居る

          夜の九時半、塾が終わった小学生の娘を迎えに行き、2人で、それぞれの自転車に乗って帰宅していた。 国道沿いに入ると歩道が狭くなったので、娘は私よりも先行して進んでいた。そして、先行する娘が信号待ちをしている男性の脇を通り抜けようとしたとき、突然男性が娘の自転車のカゴを掴んだ。 はずみで、娘はバランスを崩し、片足をつく、そこに男性が顔を近づける。 一瞬のことで、娘が男性の足でも踏んだのか、なにか失礼な事をしたのかと考えたが、理由はなんであれ男性の動きが異常なので、自分の自転

          意味も無く弱者を攻撃する人が居る

          残念遺伝子と自転車泥棒

          約20年前。20代の頃、品川区の中延に住んでいた。 当時の中延には見どころがほとんどなく、店も最低限しかない場所だった。特に便利でも不便でもない。ただ、都内の盛り場へのアクセスは良くて、終電を乗り過ごしても、1万円かからないで帰宅できる、そんなところだった。 週末、外で食事をしようとしても、近くに良さそうな店がなかったので、よく徒歩で大井町まで足を運び、贔屓のトンカツ屋で昼酒を楽しんだり、古い喫茶店で一日中レコードを聞いたりしていた。 自宅から大井町までは40分ほどかか

          残念遺伝子と自転車泥棒

          早いこともない、遅いこともない

          もう何年も前からなのだけど、近所で尺八の練習を始めた方が居る。 練習に決まった時間はなく、週に何度か、ぶひゅー、ぶひゅーと音が聞こえてくる。 練習し初めの頃は、音を出すだけで精一杯という感じだったので、妻と、尺八は難しそうだよね、がんばってほしいね、なんて話をしていた。 しばらくすると尺八の音色は日常になり、やがて生活音の一つとなり、尺八の音を聞いても、何も意識にのぼらなくなったある日のこと。 用事を済ませ、帰宅する途中、近所の教会の前を歩いていたら、明かりがついてい

          早いこともない、遅いこともない

          唐突なファンタジーに躓いて踏み込めなかった 『この本を盗む者は』(深緑野分) / 読書ログ465

          蒐集家の家に生まれるも本嫌いの主人公が、書庫から蔵書が盗まれる事から始まる物語は、唐突にファンタジーで唐突にミステリー。 読むモノに心構えを与えずに、突飛な話しが次々と始まるので読みにくく、入り込みにくく、どうやっても楽しめなかった。 これは、作品が悪いというよりも、私が事前に力みすぎていたのが悪かったのだと思う。ファンタジーとわかると、どうしてもコッテリとしたものを期待してしまうので、世界を表現するための記述が少ないと感じたし、物語に入り込ませる為の仕組みや仕掛けが弱い

          唐突なファンタジーに躓いて踏み込めなかった 『この本を盗む者は』(深緑野分) / 読書ログ465

          夏休みの宿題とファミマのスイーツと医療崩壊

          我が市の小学校でもとうとう二学期が始まる。退屈で長かった夏休みが終わる。小学生の夏休みと言えば、終わらない量の宿題と、最後まで完成しない自由研究というのが定番なのだけど、小学三年生の我が娘は意外にも優秀で、早々に宿題は終わらせていた。残すはパワポでまとめた自由研究の成果物を印刷するだけという状態にまで仕上げていた。素晴らしい、本当に私の子供なのだろうか。あ、妻の血か。 このパワポは提出の規定上A3サイズで出力したいのだけど、自宅のプリンターはA4サイズまでしか印刷出来ないと

          夏休みの宿題とファミマのスイーツと医療崩壊

          正統派マッチョ展開で作者の思いをどストレートにぶつけられる『映像研には手を出すな! 8巻』(大童澄瞳) / 読書ログ464

          購入していたのだけど、積ん読の山に紛れ込ませてしまったからか、読むのをすっかり忘れていた。そうしたら、娘がどうやったのか見つけてきて読んでいたので、娘の読了を待って私も。 いやぁ、良かった。8巻も良かった。 金森氏と浅草氏による言語化の妙みたいなものが気持ちよい漫画なのだけど、8巻では、異世界転生してきた鈴木プロデューサーと駿監督の前に、改心した岡田斗司夫が転生してきた感じ。何言ってんだって感じだと思うので読んでください。 典型的なマッチョ展開で、しっかりとカタルシスを

          正統派マッチョ展開で作者の思いをどストレートにぶつけられる『映像研には手を出すな! 8巻』(大童澄瞳) / 読書ログ464

          買えるうちに買わないと後悔する『プリンス・インタヴューズ』 / 読書ログ463

          圧倒的な才能とパフォーマンスでポピュラー音楽の世界を牽引した故プリンスのインタビューを集めた一冊。 プリンスは、自らの楽曲の作詞作曲は全て自分で行い、それどこか、ボーカルから全ての楽器演奏までと、マスタリング以外の作業を全て1人で行った、なんて作品もあるそうで、自分のイメージ通りのアウトプットに徹底的に拘っていた人物。 ミュージシャンほど自分語りが好きな人種は居ないと言われ、有名であればあるほど膨大な自分語りが出回る世界だけど、我らがプリンス様は(プリンスからしたら)どう

          買えるうちに買わないと後悔する『プリンス・インタヴューズ』 / 読書ログ463

          本作は複数の出版社から出ているけど木村荘八の挿絵がセットじゃないと魅力半減なのよ『濹東綺譚』(永井荷風) / 読書ログ462

          参加している読書会のお題となったので、久しぶりに荷風を読みましたが、改めて読んでみるとやっぱり良いですね。 特にこれと行ったやまがあるわけでもない、ただただ荷風が残したかった時代を、風俗・文化を・空気を感じる作品。短いお話だし、すごく読みやすいので、明治から昭和初期あたりの小説が好きな方は是非読んでみて。 荷風の作品は版権が切れているので、いくつかの小説などは複数の出版社から出版されているし、青空文庫でも読める。 この濹東綺譚も青空文庫であれば無料で読める、読めるのだけ

          本作は複数の出版社から出ているけど木村荘八の挿絵がセットじゃないと魅力半減なのよ『濹東綺譚』(永井荷風) / 読書ログ462

          ミステリーファンならニヤリとするかもしれない短編集『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信) / 読書ログ461

          米澤穂信は若者向けのミステリーを書いている作家、という印象が強いのだけど、短編が五編納められた本作は、私が勝手に米澤穂信に持っていた印象からはほど遠い。 どの作品も浮世離れをした人々が織りなす陰鬱で残酷な話ばかりで、それぞれの話しには後味の悪いオチがつく。 なんだけど。なんだけどさ。 どの話を読んでいても、折々に趣味の悪いユーモアが顔を出し、ミステリーファンならニヤリとしてしまいそうな小説や絵画・固有名詞などの小道具たちが登場する。ついつい不謹慎な笑いが出てきてしまう。

          ミステリーファンならニヤリとするかもしれない短編集『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信) / 読書ログ461

          オートマ車なのにシフトレバーをガチャガチャいじってしまう

          昭和生まれのドライバーって、初めての車がマニュアル車だった、なんて人は多いですよね? 私も、生涯総運転時間の大半はマニュアル車だけど、こんな人がオートマ車を運転すると、つい、シフトレバーに手を置いてしまう。 我が家の車がオートマになって長いけど、シフトレバーは今でも触り続けている。 そして、停車のたびにシフトレバーを左右にガタガタ言わせる。そのうち、ちぎれるのかなと思うけど、意外に丈夫。 で、話は変わって、我が家に新しい車が届いたのだけど、シフトレバーがとうとう写真の

          オートマ車なのにシフトレバーをガチャガチャいじってしまう

          ホットクックでお手軽ビリヤニ

          どうしても自宅で美味しいビリヤニが食べたい! 手軽に食べたい! ホットクックだけでなんとかしたい! ということで、あれこれと試していたのですが、それっぽいものが出来るようになってきたので、記録がてらの共有を。 まぁまぁイケる味になったと思います。 スパイスの種類が多めですが、これは、私がヘビーに通った銀座にあるカーンケバブビリヤニのビリヤニを目指しているからです。実際は(必須)と書いてあるものがあれば大丈夫なので、気軽に試してみてください。 材料※ 量はカーンケバブ

          ホットクックでお手軽ビリヤニ

          ノウハウ泥棒に絡まれたのでChatGPTで撃退したら少し儲かった

          「案件になったらバッチリ発注するネ」 が口癖のノウハウ泥棒さんが居る。 質問をしてくるときは超丁寧なんだけど、こっちが善意で回答をすると、お礼の返事すらしてこないというわかりやすさ。 ここまで来ると、すがすがしくて可愛い。 最近も、少し特殊なビジネスのデジタル化案件について、守秘義務マークのついたクライアント作成の資料を投げてきて、 「マエダちゃん、コレどんな感じの枠組みならイケると思う? やっぱアレをエイヤでDXイッテコイ?」 なんて聞いてきた。 そのときは珍

          ノウハウ泥棒に絡まれたのでChatGPTで撃退したら少し儲かった