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本作は複数の出版社から出ているけど木村荘八の挿絵がセットじゃないと魅力半減なのよ『濹東綺譚』(永井荷風) / 読書ログ462

参加している読書会のお題となったので、久しぶりに荷風を読みましたが、改めて読んでみるとやっぱり良いですね。

特にこれと行ったやまがあるわけでもない、ただただ荷風が残したかった時代を、風俗・文化を・空気を感じる作品。短いお話だし、すごく読みやすいので、明治から昭和初期あたりの小説が好きな方は是非読んでみて。

荷風の作品は版権が切れているので、いくつかの小説などは複数の出版社から出版されているし、青空文庫でも読める。

この濹東綺譚も青空文庫であれば無料で読める、読めるのだけど、青空文庫の版は、残念ながら木村荘八の挿絵が無い。

私が思うに、濹東綺譚は挿絵の有る無しで随分と話しの入り方が違うので、これから読むぞ、というかたは、是非挿絵入りを選んで欲しい。

ざっと調べてみたところ、木村荘八の挿絵が掲載されているのは岩波書店から刊行されているものだけの様。

ということで、これから読まれるかたは、是非、岩波文庫で手に入れて欲しいなと思いました。

岩波文庫はKindleでも読めますよ。

Kindle版は100円位お得で魅力的なのだけど、挿絵をチラチラ見ながら本文を読みたいとなると、Kindleだとそれがやりにくいので、個人的には紙の本が良いと思います。


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マエダヒデキ
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。

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