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『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)/読書ログ467

2024年の本屋大賞。書店にドカンと積まれていたので購入。

旅行鞄に放り込み、旅の合間にチビチビと読み進め読了。面白かった。後に何かを残すような小説ではないけれど、楽しい読書でした。

成瀬という個性を理想と見るか、エイリアンと見るのかで感想は違ってくるのだろうけど、魅力的で気持ちの良いキャラクタ造詣で、若いヒトだったらカリスマ的な魅力を感じると思う。

そんな成瀬に感化され、楽になったり、前向きになったり、なんて事もあるのかな、などと思うと、本作は良質なジュブナイル小説なのかもしれない。

暴力も性も登場せず、人生の悩みや葛藤が描かれるでもなく、教化的な要素も無い、ただただ超人成瀬の面白い日常が紹介されていく。という見方であれば、ライトノベルというくくりかもしれない。

ともかく、50歳を目前にしたオジさんともなると、成瀬から受け取る物は何も無く、ひたすら良く出来たエンタメ小説として消費する事となったわけです。これを小中学生の頃に読んでいたら、また違った感想を持ったのかな。

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マエダヒデキ
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。

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