【中年の危機を生き延びる】(16)不眠のメカニズムとその対処法
うつ状態のときに一番しんどかったのは、なんといっても「眠れないこと」でした。
一時は心療内科で処方された睡眠薬を使ったりもしましたが、結局すぐ目が覚めてしまい、そこから朝まで覚醒状態が続きます。目が覚めたまま起床時間のアラームを聞くのは、本当に辛いものです。
ちょうどその頃、派遣で校正の仕事が始まり、一睡もできないまま職場へ向かうこともありました。「これは居眠り確定やな……」という心配をよそに、なんと全く眠くなりません。あくびひとつ出ないのです。これには恐怖を感じました。