見出し画像

イチローさんの野球殿堂入りで思うこと。ファン投票部門を設けては?オールスターの選手はファン投票中心に選出される。芸術のコンクールでも観客賞がある

日米通算4376安打を放ったイチローさん(51)が日本の野球殿堂入りを果たした。選出される資格を得てから1年目での殿堂入り。焦点は史上初の満票での選出となるかだったが、得票率は92.6%。ファンらからは不満の声も出ている。それならば、野球殿堂にファン投票部門を設けてはどうだろうか。芸術のコンクールでは観客賞もあるのだから。

野球殿堂については、野球報道について15年以上のキャリアをもつ委員によって行われる。候補となった人は、有資格投票のうち75%以上の得票で野球殿堂入りとなる。

今回の有効投票は349票。イチローさんは92.6%の323票を得た。満票までは26票足りなかった。

資格を得て1年目で殿堂入りするのは、イチローさんが7人目。王貞治さん、野茂英雄さん、松井秀喜さんらがいる。一方で「ミスター」こと長嶋茂雄さんは1年目で殿堂入りを果たしていないのだ。イチローさんが初の投票で殿堂入りしたのには十分な価値がある。

一方で、満票での殿堂入りがならなかったことに、野球ファンからは不満の声が挙がっている。

イチローさんはオリックスで1992年から9シーズンプレーした。1994年にはシーズン210安打を放ち、5度の最多安打のタイトルを獲得。2001年からはメジャーリーグでプレーし、計19シーズンで3089本の安打を放った。

投票できる委員は15年以上のキャリアが必要だ。一方でイチローさんはアメリカに渡ったのが2001年。投票資格のある委員の中には、イチローさんの出場する試合を日本で生観戦したことがない人もいるだろう。

その場合、イチローさんを直接取材したことがなければ、投票のしようがないかもしれない。

満票とならなかった結果に、ファンの中では「自分だったら、イチローさんに投票していたのに」と思っている人が多かっただろう。

それならば、野球殿堂入りを決める方法に、現行の専門家による選出のほかに、ファン投票での選出を設けてはどうだろうか。

プロ野球のオールスターはファン投票がメインで出場選手が決まっている。ファン投票を受けて、選手間投票や、監督推薦とさまざまな方法で出場者が決まっているのだ。

また、映画や演奏などのコンクールでは、審査員による受賞決定のほかに、観客による賞を設けているところもある。

ネット配信で日本だけでなく、アメリカの試合も見られるようになった。この環境ならば、何も専門家だけに投票をまかせなくても、ファンによる野球殿堂入りの投票があっても良いのではないか。

専門家目線とファン目線で異なる結果になるかもしれない。得票率の比較などもできる。面白さが増すだろう。

野球殿堂入りの選出にファン投票を!野球に貢献した人たちを、多くの方法でたたえたい。

いいなと思ったら応援しよう!