勢いが止まってからこそ本当の勝負。ロッテが破竹の11連勝後、2勝5敗と低迷。打線の奮起で立て直そう
勢いに乗っている時には、どんどん勝ちが増えていく。それが止まってからこそが真価が問われる。ここからが本当の戦いだ。ロッテが破竹の11連勝をマークした後、低迷期に突入した。パリーグ2位につけているが、首位のソフトバンクに引き離されて、4位楽天が怒涛の勢いで追い上げている。ロッテは安穏としていられない。ここからギアを上げていく時だ。
11連勝をマークしたロッテ。2005年以来の快挙だった。この年、チームはパリーグ2位からプレーオフを勝ち上がりパリーグを制覇。その勢いで日本シリーズを制し、31年ぶりに日本一に輝いた。
あの年のように日本一の道をひたすら突き進む。そんな期待が高まった。しかし翌日、交流戦の阪神戦で0-1と競り負けると、失速気味となった。
休養日を挟んで迎えた4日には、東京ドームでの巨人戦で2-18の大敗。今季の開幕投手を務めた小島和哉投手が3回途中11失点と大炎上。その後もリリーフ陣が立て直せず計18失点となった。2011年のソフトバンク戦以来の屈辱となった。
巨人、広島には2カード連続しての負け越し。11連勝後は2勝5敗の借金3。この7試合で平均得点は、わずかに2点。吉井理人監督は「相手ピッチャーの調子どうこうより、ウチのバッターがいま本当に調子が悪すぎるんで」と分析する。
平均2得点で勝つには、味方投手陣の奮闘しかない。ただ、巨人3連戦の失点は18点、3点、7点。広島3連戦は4点、1点、4点。打線が打てなければ、ロースコアの試合に持ち込みたいが、投手陣も踏ん張り切れていない。
ロッテの交流戦の成績は5勝5敗2分けで12球団中7位だ。最低限の結果を残しているのだが、交流戦トップの楽天(9勝3敗)、2位ソフトバンク(8勝4敗)に水をあけられている。
ロッテが交流戦で残す対戦はDeNAと中日。いずれも6月10日段階で5勝7敗と負け越しているチームだ。セリーグでも中日は4位、DeNAは5位といずれもBクラス。
ロッテにとっては、ここでしっかり貯金を積み上げて、交流戦を締めくくりたい。
吉井監督は打線のテコ入れを図るようだ。9日に広島戦で敗れた後に「急に変わるかどうか分からないですけど、何人か入れ替えたいなと思っている」と再生へ向けたプランを口にした。
連勝を続けていくときは、何事もうまくハマる。問題は勢いが止まった後の対応だ。ロッテが立て直していけるか。温かく見守っていきたい。
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