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「ドン引きするほど強い」ソフトバンクの悩み。きょう26日から日本シリーズ。大谷ドジャースのワールドシリーズと日程がもろ被り。小久保監督がライバル心メラメラ

「ドン引きするほど強い」ソフトバンク。圧倒的な力を見せつけて日本シリーズまで勝ち進んできた。きょう26日から頂上決戦が行われる。ただ、海の向こう米国では大谷翔平選手のドジャースがワールドシリーズに進出。日程がもろ被りで、日本シリーズの注目度が下がりかねない。タカ軍団の小久保裕紀監督はライバル心メラメラ。本当の敵は米国にあり?

日本シリーズ前日の25日。会見で小久保監督は報道陣に異例のお願いをした。「ここは日本だぞということ」。日本のプロ野球の頂上決戦が行われるのに、海の向こうの米国ばかりに注目を置いていないかという「牽制球」だ。

米国では野球界のスーパースターとなった大谷選手のいるドジャースがワールドシリーズを戦う。相手はかつて「ゴジラ」松井秀喜さんらが所属したヤンキース。「名門対決」となった豪華なカードだ。

小久保監督のライバル心がメラメラ。野球ファンの関心がワールドシリーズばかりに向けられることへの警戒心が明らかに伝わってくる。

今季のソフトバンクは強すぎる。91勝49敗3分け。2位に13.5ゲーム差をつけパリーグ優勝に輝いた。

ポストシーズンのクライマックスシリーズ(CS)では最終ステージからの出場となったが、ファーストステージを勝ち上がった日本ハムに4連勝(リーグ優勝によるアドバンテージの1勝を含む)。無類の強さを見せつけて、日本シリーズへと駒を進めた。

もはや「ドン引きするほど強い」。かつて大相撲の横綱北の湖が圧倒的な強さを見せて、「憎らしいほど強い」と評されたが、今季のホークスもその域にまで達しているようだ。

ソフトバンクは4年ぶりの日本シリーズ出場。しかし常勝軍団を思わせる今季の勝ちっぷりだ。相手はセリーグ3位からCSを勝ち上がってきたDeNAだ。

両チームによる頂上決戦は2017年以来。この時と今年は様相が似ている。ソフトバンクはレギュラーシーズンで2位に13.5ゲーム差を付けて優勝。今年と同じ「13.5」差だ。対するDeNAもその年はセリーグ3位から勝ち上がって日本シリーズを戦った。

圧倒的な力を見せたソフトバンクは2017年の日本シリーズで、4勝2敗でDeNAを下して日本一に輝いた。今年の頂上決戦が2017年の「コピー」となる可能性もある。

海の向こうでは大谷選手が初めてワールドシリーズでプレーする。オリックスからドジャースへ移籍した山本由伸投手も第2戦で先発登板する予定だ。「新鮮度」では米国の戦いの方が上回るかもしれない。

ワールドシリーズは日本時間26日に開幕する。日本シリーズと日程がもろ被りだ。小久保監督は「朝はワールドシリーズ、夜は日本シリーズ」と一日中野球に関心をもってもらうように呼び掛けた。

米国の頂上決戦第1戦は26日午前9時過ぎにプレーボール。日本シリーズは午後6時半に始まる。野球ファンには「長い一日」となりそうだ。日米の頂上決戦がともに記憶に残る名勝負となることを願っている。

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