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輝きをもう一度放って!プロ野球現役ドラフト。ドラ1選手3人が移籍。ロッテの平沢選手は西武へ。通算135安打のバットマン。チームとともに復活を!
プロ野球でなかなか活躍の機会を与えられない選手たちがいる。そんな選手たちにチャンスを与えようと設けられたのが現役ドラフトだ。今年は過去にドラフト1位指名で入団した選手が3人も含まれている。西武はロッテの平沢大河選手(26)を獲得した。プロ9年目のバットマン。チームとともに平沢選手の復活を願っている。
平沢選手は宮城県出身。高校は地元の名門、仙台育英高。2015年には夏の甲子園で決勝に進出し、東海大相模と白熱した頂上決戦を戦った。決勝で平沢選手は2安打を放っている。その後、U-18日本代表にも選出された。
この年のドラフト会議で、ロッテと楽天から1位指名。くじで交渉権を獲得したロッテに入団した。
高卒の入団1年目から23試合に出場。2年目以降も2017年に50試合、2018年に112試合と出場機会を増やしていった。
ただ2020年と21年はけがの影響もあり、1軍の出場はなし。2022年、23年も満足いく出場機会を得られなかった。そして今季は1軍出場ゼロ。
平沢選手は通算135安打を放ち、バッティングセンスは高い。登録は内野手だが、プロ9年で内野のすべてのポジションのほか、外野も守るなどして、出場機会を増やそうと懸命だった。
それだけに、今年の現役ドラフトで西武に移籍することになったのは幸運だろう。西武は今季49勝91敗3引き分けと歴史的な低迷でパリーグ最下位となった。来季は復活をかける。それだけに、平沢選手に出場のチャンスが多く訪れそうだ。
今年の現役ドラフトでは、平沢選手のほかに、矢崎拓也投手(29)が広島からヤクルトへ、上茶谷大河投手(28)がDeNAからソフトバンクへと過去のドラフト1位選手が移籍する。
「ドラ1」といえば、チームの顔として期待される存在だったはず。その選手が元々の所属チームで満足いく活躍ができずに移籍するのは残念だ。
それでも、移籍先で出場機会をつかんで、大きく羽ばたいてほしい。来季の1軍戦で、平沢選手、矢崎投手、上茶谷投手の対決を見たい。
現役ドラフトで移籍する選手たちがセカンドチャンスを生かせるように願っている。