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申告敬遠があるなら「申告三振」があってもいい。ソフトバンクの小久保監督が提案。日本ハムのビッグボスは同調しそうで、「うちの選手ならカパーンって打つかも」

野球に申告敬遠がある。それなら「申告三振」があってもいいのでは。ソフトバンクの小久保裕紀監督が提案した。日本ハムの新庄剛志監督もその効果を認めていた。ピッチャーがやる気のなさそうに打席に立っているのは見栄えがしないし、死球の恐れもある。それならば、いっそ「打撃の放棄」があってもいい。試合時間の短縮にもつながるはずだ。

東京で20日に行われた12球団監督会議。昨季のパリーグ王者へと導いた小久保監督は「申告三振」について提案した。

打席に立つことなく、「打撃を放棄」する。試合の終盤に、バッターボックスに入った投手が三振してベンチに戻ってくるケースは少なくない。これはほとんどのケースがベンチからの指示。投手がピッチングに集中することが狙いだ。

パリーグはDH制を採用している。投手が打席に立つのは交流戦か日本シリーズぐらい。普段、打撃練習をしていない投手にヒットを求めることは酷だろう。それならば、自らの打撃は早く切り上げた方が良い。

小久保監督は昨季、交流戦などで「打たないで三振して帰ってきなさい」という指示を3~4回送ったそうだ。小久保監督はそれならばDH制あるいは申告三振があってもいいと提案したのだ。

投手がやる気のなさそうに打席で空振りするシーンは、見栄えがするものではない。万一、相手の投手のボールがすっぽ抜ければ、死球によるケガの可能性もある。

それならば、いっそ「打撃の放棄」をした方が効率的で、打席に立つ投手の安全も守れて、試合時間の縮小にもつながる。

この提案に、日本ハムの「ビッグボス」新庄監督も反応した。「俺も三振しますって言ったら早いのになと思っていたんですけど」と申告三振の効果を認めた。

もっとも、小久保監督とは「同床異夢」のようだ。申告三振について賛同するかを問われると、「もしかして選手の気が変わるかもしれん」と答えた。

1球ボールを見て、次のボールにバットが出るかもしれないと。「ウチの選手なら打ちよるかもしれんしね。いきなりカパーンって」と笑顔を浮かべた。これぞ「ビッグボス流」。選手もひらめきで打撃に集中して、ヒットを打つかもしれないと思っているのだ。

日米問わずに試合時間の短縮が課題となっている。3時間超の試合が多いと、野球ファンの開拓は難しいかもしれない。むしろ野球離れが加速する要因にもなっているはずだ。

打つ気がないなら早く放棄する。それが締まった試合展開につながっていくだろう。「申告三振」の検討を!

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