プロ野球「夏の通信簿」。日本ハムに「たいへんよくできました」。2年連続最下位チームが前半戦Aクラスでターン。57本塁打はパリーグトップ。地元での球宴に一発を期待!
プロ野球は前半戦が終了。「夏の通信簿」が各チームに手渡されるとしたら、日本ハムには「たいへんよくできました」とハンコが押されるだろう。2年連続最下位チームが今季3位とAクラスでターン。チーム本塁打57本はパリーグトップを走っている。23日には地元北海道でオールスターが行われる。ハム戦士に一発が出るか楽しみだ。
日本ハムは2年連続パリーグ最下位だった。就任3年目の新庄剛志監督にとって、今季は勝負の年だ。
開幕ダッシュに成功し波に乗る。交流戦は7勝10敗1分けと勢いに陰りが見えかけたが、前半戦最終盤で5連勝をマークした。
前半戦を43勝39敗5分けで貯金4。リーグ3位につけたのは立派だ。最下位の2シーズンはいずれも前半戦を終えた段階で2ケタの借金があったのだから。
なかでもチームのホームラン数57本はパリーグトップ。強力打線で優勝戦線の首位を快走するソフトバンクよりも1本多いのだ。
誰かが突出して打っているわけではない。選手別で見ると、チームトップは13本でリーグ2位タイの万波中世選手。6位タイのマルティネス選手(9本)、8位タイの郡司裕也選手、レイエス選手(8本)。誰からも一発が期待できる。
今季の日本ハムの好成績は、日本経済に例えるならば1960年代を中心にした「高度経済成長期」を思わせる。そして1964年に行われた東京オリンピックが成長ぶりを世界に見せつけたビッグイベントだった。
今季の日本ハムも好調ぶりを球宴で披露することになりそうだ。オールスターゲームの第1戦が23日にホームのエスコンフィールドで行われる。
今季のチームの活躍に比例するように、ファン投票でも日本ハム選手が各部門トップで選出された。セパ両リーグを通じて最多得票は万波選手。131万4833票の支持を集めた。日本ハムのファン投票選出は9人。過去最多の人数だ。
1964年の東京五輪で、日本は過去最多(当時)の16個の金メダルを手にした。日本ハムは今年、地元開催の球宴でどんな活躍を見せてくれるのか期待だ。
前半戦を終えての「夏の通信簿」。日本ハムに「たいへんよくできました」とハンコを押して渡したい。そして「夏休み」のオールスターで思い切り楽しんできてほしい。
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