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「あと1点から」勝利スルリ。日本の五輪男子バレーボール代表が準々決勝敗退。イタリアに大逆転負け。パリの忘れ物を米国に取りに行こう!雪辱果たしたゴルフの松山選手のように

勝利まであと1点だった。そこから勝利がスルリと逃げてしまった。パリ五輪の男子バレーボール準々決勝。52年ぶりのメダル獲得をめざした日本だったが、イタリアに2-3と大逆転負けを喫した。パリの忘れ物は米国に取りに行こう!ゴルフの松山英樹選手(32)は前回の東京五輪の雪辱を果たして銅メダルを獲得した。男子バレーもきっとできるはずだ。

5日にパリ南アリーナで行われた準々決勝。1次リーグで日本はC組1勝2敗の3位。全体順位8位でぎりぎり決勝トーナメント進出を果たした。対戦相手はイタリア。リーグ戦を3勝無敗、全体1位で通過した。2016年のリオ五輪では銀メダルを獲得している。

1次リーグで日本が苦戦したのは、主将の石川祐希選手が不調だったから。それが準々決勝では復活した。相手がサーブを石川選手に狙ってきても、しっかりとレシーブしてセッターにつなげる。チームにリズムを作った。そして攻撃ではスパイクを打ち込んでいく。

第1セットと第2セットを連取。日本が流れをつかんでいる。このままいけば日本の「下剋上」も十分に可能だ。

そして第3セット。日本は24-21とマッチポイントを奪う。「あと1点」。勝利はすぐそこにあるはずだった。しかし、そこからイタリアの粘りに屈し、25-27で落とした。

ここから流れが一気に変わる。第4セットも失った日本。勝負はファイナルセットへ。シーソーゲームが続く展開に。14-14のデュース。日本が先に1点を奪い、マッチポイント。しかし、ここからイタリアに追いつかれ、最後は15-17。フルセットの末に敗れた。

第3セットと最終セットで、日本はマッチポイントをつかんだが、そこからの「あと1点」が遠かった。

1972年のミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得の夢が潰えた。昨年7月のネーションズリーグ(NL)で銅メダル。主要国際大会で46年ぶりとなる表彰台だった。パリ五輪前のNLでは銀メダル。チームは上り調子だった。

スポーツ雑誌「Number」のパリ五輪特集号の表紙には、男子バレーの選手は表紙を飾り、期待の高さがうかがえた。

それだけに、今回の準々決勝敗退は、チームにとって相当のショックに違いない。それでも、この惜敗をバネに4年後の米国・ロサンゼルス五輪ではメダルを獲得してほしい。

今回のパリ五輪の男子ゴルフで松山英樹選手が銅メダルを獲得した。3年前に行われた東京五輪では3位タイ。7人によるプレーオフで敗れ、銅メダル獲得とならなかった。

しかし今回は単独3位でホールアウトして銅メダルを手にした。見事な雪辱となった。

日本の男子バレーボールチームは、パリで忘れ物をした形だ。それを4年後にロサンゼルスに取りに行こう。

「あと1点」の悔しさを持ち続ければ、男子バレーはもっと成長する。もっと強くなる。その先には、きっと五輪のメダルがあるはずだ。4年後の日本男子バレーの雪辱を楽しみにしたい。

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