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レギュラー争いはコミュ力勝負。ソフトバンクの正捕手は誰に。「ポスト甲斐」は激戦必至。開幕投手の注文は徹底的な対話。「作戦面で話し合いができるバッテリーに」
レギュラー争いはコミュニケーション能力がカギを握りそう。ソフトバンクの正捕手争いだ。扇の要だった甲斐拓也選手(32)が巨人へ移籍。「ポスト甲斐」は激戦が必至。今季の開幕投手からは徹底的な対話ができる人が求められている。開幕のマスクをかぶるのは誰か?
甲斐選手の移籍は大きな痛手だ。2017年から8年連続、ホークスで100試合以上に出場してきた。侍ジャパンでも活躍するスター選手。それが昨季オフにFAで巨人へ移籍してしまった。
ホークスは昨年、4シーズンぶりにパリーグ覇者に返り咲いた。ただ日本シリーズではDeNAに敗れ、「下剋上日本一」を許してしまった。
日本一奪還を狙うタカ軍団にとって、甲斐選手の穴をどう埋めるか。今季を戦う上でキーポイントとなるだろう。
正捕手争いは激戦が必至だ。2月22日、23日に行われたオープン戦で、計4人の選手がマスクをかぶった。
22日の試合では、海野隆司選手(27)、嶺井博希選手(33)が出場。海野選手は3月に行われる侍ジャパン強化試合のメンバーに入っている。嶺井選手は2022年にDeNAで93試合に出場。その後、ソフトバンクに移籍し、23年には44試合に出場している。
23日は谷川原健太選手(27)と渡辺陸選手(24)が出場した。谷川原選手は強肩強打がウリ。渡辺選手はプロ7年目。育成選手からはい上がってきた。
開幕マスクをかぶるのは誰か。小久保裕紀監督は明確な基準を設けずに「投手に『組みたい』と言わせたら試合に出られる」としている。
では開幕投手の意向は?昨季に続き2年連続で開幕投手を務めるのは有原航平投手(32)だ。日本ハムで活躍し、メジャーリーグ経験者でもある。
有原投手が捕手に求めるのは徹底的な対話だ。打撃センスや強肩よりもコミュニケーションに重きを置く。
「作戦面でもしっかり『これで行こう』という話し合いができるバッテリーを作っていきたい」と注文する。そして「とにかく2人でしっかり考えて、チームが勝てるようなバッテリーを作っていけたら」とコミュ力重視を強調した。
開幕マスクをかぶる捕手は誰か。レギュラー獲得へコミュ力が必須となった。ホークスの黄金期をつくるには、偉大な捕手が欠かせない。そのためにはコミュ力で投手を盛り立てる。ホークスの正捕手は誰になるか。熾烈な争いに注目したい。