Seika Mori/編集者、ライター (Editor,Writer)

2023年2月27日発売、クエストラヴ著『ミュージック・イズ・ヒストリー』監訳者(藤田正共監訳)。アートや音楽、ホテル、建築など、興味の幅は広く、果てしなく。企画・編集した書籍『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』もご覧ください。

Seika Mori/編集者、ライター (Editor,Writer)

2023年2月27日発売、クエストラヴ著『ミュージック・イズ・ヒストリー』監訳者(藤田正共監訳)。アートや音楽、ホテル、建築など、興味の幅は広く、果てしなく。企画・編集した書籍『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』もご覧ください。

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「ブラック・ライヴズ・マター」運動を、歌と映像で語るワケ/書籍『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』vol.1

2020年11月26日に、企画編集を担当した書籍『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』(藤田正著/シンコーミュージック・エンターテイメント刊)が発売になります。  本の発売に合わせて、これから数回にわたり著者の藤田正さんに製作過程のことや裏話を、私、森聖加との対談形式で公開してまいります! 【藤田正さんプロフィール】 音楽評論家、音楽プロデューサー。『ミュージック・マガジン』編集部員、『Bad News』の編集長を経て、現在はフリーランス。著作・監修に『ブルース

    • 外部執筆記事のまとめのページ: 編集&ライター 森 聖加

      いまさらの自己紹介で恐縮ですが、2007年からフリーランスの編集者、ライターとして活動しています。note では師匠ともいえる音楽評論家の藤田正さんに協力を願い、アメリカの黒人音楽を核に据えながら、その歴史と文化の発信をしていますが、現在の仕事は美術(それも日本美術)が圧倒的に多いです。 黒人音楽と日本美術がどう結びつくのか? まったく謎に思われる方も多いでしょうが、個人のなかではつながっております。ご興味ありましたら、こちらもどうぞご覧ください。 ※記事は随時、更新してい

      • シアスター・ゲイツと音楽と。(シカゴ・ブルーズ&ハモンドB‐3オルガンについて詳しく)

        いまアメリカン・ブラックで最も影響力のある現代美術家、シアスター・ゲイツさんの日本初個展「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」が東京・六本木の森美術館で開催されています。ブラック・ミュージックのメッカのひとつであるシカゴ。そのど真ん中からやってきたシアスターさんの音楽的側面を、音楽評論家 藤田正さんとともに深堀ります! ミシシッピ州からシカゴへ。同じルーツをもつブルーズマン森 「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」が話題ですね。私も報道内覧会と翌日に連続して観たのですが、とって

        • 神は再び降臨する! ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『Catch A Fire』発売50周年アニバーサリー

          ボブ・マーリー(1945-1981)。カリブ海に浮かぶ小さな島国、ジャマイカに生まれ、わずか36年という短い生涯を歌と闘いに捧げ、駆け抜けた男だ。ジャマイカが生んだ〈レゲエ Reggae〉という音楽ジャンルを世界へ知らしめる大きなきっかけとなったアルバムこそ、2023年11月3日に発売から50周年を迎える『Catch a Fire(キャッチ・ア・ファイアー)』です。 彼らの歩みをリアルタイムで追い、来日時には伝説の「神」に生で触れた音楽評論家、藤田正さんにボブと同時代を生き

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        • 歌と映像で読み解くアメリカ
          29本
        • 初めての人にもわかりやすいシリーズ
          4本
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          古謝美佐子さんインタビュー:平和への祈り。「柔らかく、強く。想いぶつけたい」/最新アルバム『平和星☆願い歌』と唄会「ウムイうた」

          沖縄を代表する民謡歌手、古謝美佐子さんは2023年初レコーディングから60周年を迎えました。11月に待望のニュー・アルバム発売と沖縄、東京をはじめ全国5カ所でのツアーを控える古謝さん、そしてプロデューサーの佐原一哉さんの近況を速報でお届けします。 聞き手/藤田正(音楽評論家) まとめ・文/森聖加 ――前回から新作アルバムまで15年、間があきました。この間、坂本龍一さんとのコラボレーションなどありましたけど、どうして? 古謝 何でもないです。気にしてない。元々、レコーディン

          古謝美佐子さんインタビュー:平和への祈り。「柔らかく、強く。想いぶつけたい」/最新アルバム『平和星☆願い歌』と唄会「ウムイうた」

          【新刊読みどころ解説】クエストラヴ著 『ミュージック・イズ・ヒストリー』2023年2月27日発売/監訳者対談①

          グラミー賞6度受賞のミュージシャンであり、バンドリーダー、プロデューサー、映画監督、飲食関係事業家、DJ……とマルチに才能を発揮しているヒップホップグループ、ザ・ルーツのドラマー、クエストラヴ。そんな彼が2021年に上梓した歴史本『ミュージック・イズ・ヒストリー』、待望の日本語版が2023年2月27日(月)に発売となります(シンコーミュージック・エンタテイメント刊)。今回、同書籍の監訳を担ったのが私、森聖加と、本noteにも登場いただいている音楽評論家、藤田正さんです。発売を

          【新刊読みどころ解説】クエストラヴ著 『ミュージック・イズ・ヒストリー』2023年2月27日発売/監訳者対談①

          クエストラヴとクール・ハークをつなぐ50年 @2023 Grammys Celebrate 50 years of Hip-Hop!

          2023年2月5日(日本時間2月6日)に開催された第65回グラミー賞。今回、ブラック・ミュージック好きのだれもが注目したのが、ザ・ルーツのドラマーであり、映画監督などとしても活躍するクエストラヴのキュレーションによる「Hip-Hop 50th Anniversary Tribute」だったのではないでしょうか?  ヒップホップの誕生からその軌跡をつぶさに見てきた音楽評論家 藤田正さんとともに、記念碑的ステージを振り返ります!(文末のクエストラヴ情報もお見逃しなく!) ヒッ

          クエストラヴとクール・ハークをつなぐ50年 @2023 Grammys Celebrate 50 years of Hip-Hop!

          沖縄の先人が遺した平和への願い。伝説のライブ「1975年8月15日 熱狂の日比谷野音/琉球フェスティバル」

          いまから47年前の、1975年8月15日。東京・日比谷野外音楽堂で、沖縄音楽の祭典「琉球フェスティバル」が開かれました。その舞台には、戦後、沖縄の民謡界をけん引した名人がズラリと並んでいます。白熱のライブのようすは、実況録音盤『1975年8月15日 熱狂の日比谷野音VOL.1/VOL.2』(日本コロムビア)として収録され、現代に遺されました。 2022年の今年は、沖縄が本土に復帰して50年。凄惨な沖縄の地上戦を生き延びた先人たちが歌に込めた思いとは……。平和を維持することの

          沖縄の先人が遺した平和への願い。伝説のライブ「1975年8月15日 熱狂の日比谷野音/琉球フェスティバル」

          1972年ってどんな年!? 音楽で50年前を振り返る、NHK-FM「ウィークエンドサンシャイン サマースペシャル2022」

          いつもお話を伺っている『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』の著者 藤田正さんが、NHK-FM「ウィークエンドサンシャイン」に2022年8月6日(土曜・午前7時20分~:DJピーター・バラカンさん)にゲスト出演します。 同番組恒例のサマースペシャル2022は、いまから50年前の「1972年」を振り返ります。このnoteでは番組のスピンオフとして、1972年、音楽界隈をもアツく興奮させた2本のブラック・ムービーについてご紹介していきたいと思います。 NHK-FM

          1972年ってどんな年!? 音楽で50年前を振り返る、NHK-FM「ウィークエンドサンシャイン サマースペシャル2022」

          デザイン=かっこいい、の常識をブチ壊す /「佐藤卓TSDO展〈in LIFE〉」佐藤卓さんインタビュー

          日本を代表するグラフィックデザイナーのひとり、佐藤卓さんは、好きなことのひとつに、「ラテン音楽」をあげている。 数年前、来日したニューヨーク・ラテンの大御所、ラリー・ハーロウ(昨年、惜しくも逝去)のブルーノート東京でのステージでは、飛び入りでコンガの演奏を披露したことも。その著書でも明らかにされているが、パーカッショニストとしてミュージシャンを目指していたのだ。 ちなみに、ブルーノート東京でいえば、同ジャズクラブの地下1階にあるバー「Bar BACKYARD」や30周年記

          デザイン=かっこいい、の常識をブチ壊す /「佐藤卓TSDO展〈in LIFE〉」佐藤卓さんインタビュー

          アメリカ南部文化の象徴的スポーツ、NASCARでBLMの狼煙を上げた黒人レーサーの軌跡:NETFLIX『ババ・ウォレス:新たなる地平へ』

          愛称のババで広く知られる、ダレル・ウォレス Jr.は1993年10月8日、アメリカ・アラバマ州生まれ。彼は、アメリカで最も人気のある自動車レース、NASCAR(ナスカー:全米ストックカー・レーシング協会)における黒人唯一のフルタイム・ドライバーです。彼の2020年、2021年の「たたかい」を追ったNETFLIX『ババ・ウォレス:新たなる地平へ』を藤田正さんとともに紹介します。 ーーNetflixドキュメンタリー・シリーズに、ついに、ババ・ウォレスが登場しました。 藤田さんは

          アメリカ南部文化の象徴的スポーツ、NASCARでBLMの狼煙を上げた黒人レーサーの軌跡:NETFLIX『ババ・ウォレス:新たなる地平へ』

          音楽で先取り! 大注目作、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』

          巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督がリメイクを手掛けたと話題のミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が2022年2月11日、いよいよ日本でも公開になります。オリジナルは1957年にブロードウェーで初演、1961年に映画化された『ウエスト・サイド物語』(邦題)。いわずと知れたミュージカル映画の金字塔です。 現時点で、オンラインで視聴可能な予告編や音源を駆使し、スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』の魅力に迫っていきたいと思います。案内役は音楽評論家、藤田正

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          モダン・ジャズの奇才、セロニアス・モンクの素顔に迫るドキュメンタリー2部作、『MONK モンク』『モンク・イン・ヨーロッパ』

          独創的なプレイでジャズ・シーンを一変させた、ピアニストのセロニアス・モンク(1917‐1982)。彼の素顔に迫るドキュメンタリー2部作が2021年1月14日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開されます。 今年は、この偉大なるジャズマンが亡くなって40年。公開初日には、本noteの指南役、音楽評論家、藤田正さんとブロードキャスター、ピーター・バラカンさんによるトークショーも開催(詳しくは本文末に)。 藤田さんに映画の見どころとモンクの魅

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          祝85歳! 現役最高のラテン・ピアニスト。The Sun of Latin Music、エディ・パルミエリ

          2021年12月15日に満85歳を迎え、このコロナ禍でも配信を活用、最近はライヴ活動も再開してバリバリに活動するミュージシャンがニューヨークにいます。サルサなどをふくめたアフロ・カリビアン・ミュージックを代表するピアニストであり、バンドマスターである、エディ・パルミエリ(Sr. Eddie Palmieri/1936年生まれ、NY・ブロンクス出身)。わたしは親しみを込めて、エディさんと呼んでいます。 グラミー賞受賞10回。The Sun of Latin Music(ザ・サ

          祝85歳! 現役最高のラテン・ピアニスト。The Sun of Latin Music、エディ・パルミエリ

          2022年グラミー賞に最多ノミネートされたジョン・バティステってだれよ? はじめての人のためのガイド

          2022年に開催される、第64回グラミー賞ノミネート作品が11月23日(日本時間24日)に発表されました。カニエ・ウェスト、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュなど、ビッグネームの注目度の高い作品が目白押しの今シーズン、最多ノミネートを果たしたのがジョン・バティステ(Jon Batiste)です。 「ところで、ジョン・バティステってだれよ?」 実際のところ、そんな人も少なくないかもしれません。というわけで、音楽評論家、藤田正さんに教えを請いながら、彼をご紹介していきま

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          メジャーリーグ、大谷翔平選手MVP獲得のいま、改めて観たい映画『42~世界を変えた男~』

          2021年11月19日(日本時間)、アメリカのプロ野球リーグ、MLBのアメリカン・リーグMVP(最優秀選手)にエンゼルス、大谷翔平選手(27)が満票で選出されました。日本人のMVP受賞は、2001年に当時マリナーズ所属のイチローさん以来2人目。投打の二刀流という大活躍でコロナ禍で世の中が暗く沈む中、力強く、爽やかなニュースを届けてくれました。さて、そんな大谷選手の見事な受賞もこの人がいなければなかったかもしれません。その名は、ジャッキー・ロビンソン。彼を描いた映画『42~世界

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