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映画まとめ

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劇場公開作品のほか、Netflix、Amazon Prime Videoなど動画配信サービスで観られる映画・ドキュメンタリーについて書いた記事をまとめています。
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記事一覧

音楽で先取り! 大注目作、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』

巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督がリメイクを手掛けたと話題のミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が2022年2月11日、いよいよ日本でも公開になります。オリジナルは1957年にブロードウェーで初演、1961年に映画化された『ウエスト・サイド物語』(邦題)。いわずと知れたミュージカル映画の金字塔です。 現時点で、オンラインで視聴可能な予告編や音源を駆使し、スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』の魅力に迫っていきたいと思います。案内役は音楽評論家、藤田正

モダン・ジャズの奇才、セロニアス・モンクの素顔に迫るドキュメンタリー2部作、『MONK モンク』『モンク・イン・ヨーロッパ』

独創的なプレイでジャズ・シーンを一変させた、ピアニストのセロニアス・モンク(1917‐1982)。彼の素顔に迫るドキュメンタリー2部作が2021年1月14日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開されます。 今年は、この偉大なるジャズマンが亡くなって40年。公開初日には、本noteの指南役、音楽評論家、藤田正さんとブロードキャスター、ピーター・バラカンさんによるトークショーも開催(詳しくは本文末に)。 藤田さんに映画の見どころとモンクの魅

メジャーリーグ、大谷翔平選手MVP獲得のいま、改めて観たい映画『42~世界を変えた男~』

2021年11月19日(日本時間)、アメリカのプロ野球リーグ、MLBのアメリカン・リーグMVP(最優秀選手)にエンゼルス、大谷翔平選手(27)が満票で選出されました。日本人のMVP受賞は、2001年に当時マリナーズ所属のイチローさん以来2人目。投打の二刀流という大活躍でコロナ禍で世の中が暗く沈む中、力強く、爽やかなニュースを届けてくれました。さて、そんな大谷選手の見事な受賞もこの人がいなければなかったかもしれません。その名は、ジャッキー・ロビンソン。彼を描いた映画『42~世界

西部劇の黒人版リミックスなんて、思ってもらっちゃ困る! ジェイ・Zプロデュース、映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』

2021年10月に一部劇場で先行公開されていた映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』がネットフリックスで配信開始されました。ショーン・カーター、つまりラッパーのジェイ・Zがプロデューサーのひとりとしてクレジットされるこの作品は、中心となる登場人物がベテラン&旬のブラック・アクターたちで占められていることでも話題。当然ながら、ジェイ・Zが手掛けた音楽も聴きどころ満載です。どうやら、のっけからノックアウトされたようすの音楽評論家、藤田正さんに話を聞いてきました。 (※ト

女王だって、もがき、苦しみ、手に入れた。アリーサ・フランクリン自伝映画『リスペクト』

2021年11月5日、ソウルの女王、アリーサ・フランクリン(1942-2018)の自伝映画『リスペクト』がTOHOシネマズ日比谷他全国の劇場で公開されます。この私のnoteでも何度も取り上げてきたアリーサ。果たしてどのように描かれたのか? 音楽評論家、藤田正さんと早速、試写会で鑑賞してきました。映画をより深く味わうための情報をお届けします! ※トップ画像 © 2020 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved

ユージーン・スミスが残したのは写真だけじゃなかった。映画『ジャズ・ロフト』で体感する1950~60年代のNY、異能たちのセッション

2021 年10月15日より、東京・渋谷のBunkamura ル・シネマを皮切りに映画『ジャズ・ロフト』(原題:The Jazz Loft According to W. Eugene Smith)が全国公開されます。ジャズと題名にあるので音楽映画であることに間違いないのですが、その元となる音源を残していたのは……世界的写真家のユージーン・スミス!  音楽評論家の藤田正さんにお話を伺い、注目の映画をご紹介します。 トップ画像 ©1999,2015 The Heirs of W

Netflix『ブラッド・ブラザーズ:マルコムⅩとモハメド・アリ』。ふたりのカリスマの友情と決裂

Netflix 映画『ブラッド・ブラザーズ:マルコムXとモハメド・アリ』が2021年9月9日に配信開始されました。黒人解放運動家のマルコムXと、ボクシングの世界チャンピオンであるモハメド・アリの関係を描くドキュメンタリーです。 昨今のブラック・ライヴズ・マター運動を通じて、ふたたび若いブラックの人たちに支持されているふたりのカリスマについて、いつものように音楽評論家の藤田正さんにお話を聞きました。 ――マルコムXといえば、藤田さんは1993年に渋谷パルコで日本初となるマル

1969年。50年間、語られなかった音楽フェスがハーレムであった。映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命が放映されなかった時)』

1969年は、音楽がアツイ夏だった。そう、多くの人が知る「ウッドストック(Woodstock Music and Art Festival)」がアメリカで開催された年だ。そして――同じ夏、もうひとつの大規模音楽フェスがあった。この、ニューヨーク・ハーレム、黒人街の真っただ中で行われたフェスティバルの映像をまとめたのが映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命が放映されなかった時)』だ(2021年8月27日公開)。見どころをブラック・ミュージックをこよなく愛する、音楽評論家・藤

衝撃の死から24年。いま明かされるBiggieのすべて。『ノトーリアス・B.I.G. ー伝えたいことー』:Netflix

Netflixオリジナル ドキュメンタリー『ノトーリアス・B.I.G. ー伝えたいことー』が配信開始されました(2021年3月1日)。1997年の、彼の死から24年。早速、視聴したという音楽評論家の藤田正さんに話を伺いました。 ※トップ画像はオフィシャルトレーラーより Biggie: I Got a Story to Tell | Official Trailer | Netflix (日本語タイトル:『ノトーリアスB.I.G. ー伝えたいことー』) 藤田 ビギー、大好き

異色のグルメ・ドキュメンタリー。アメリカの味は黒人奴隷によってつくられた! Netflix『アフリカからアメリカへ:米国料理のルーツを辿る』

今回は早速、本題へ! ――ネットフリックスで2021年5月26日に配信開始された『アフリカからアメリカへ:米国料理のルーツを辿る』(原題:High on the Hog:How African American Cuisine Transformed America)。全4回のリミテッドシリーズですが、これ、めちゃくちゃ、おもしろかった! すっごいところにボールを投げてきましたね、ネットフリックスは。 藤田正さん(音楽評論家・以下、藤田) アメリカ料理のルーツを「奴隷(制

ビリー・ホリデイの最新ドキュメンタリー『Billie』。「黒人であり、女」という二重の差別に生きた歌姫の真実

ビリー・ホリデイ(1915年~1959年)は、「レイディ・デイ(Lady Day)」の愛称で知られるアメリカを代表するジャズ・シンガー。44年という短くも壮絶な人生を、ジャーナリストのリンダ・リプナック・キュールが遺したインタビュー・テープをもとに製作されたのがドキュメンタリー映画『Billie ビリー』です。 ピーター・バラカンさん監修の映画祭「Peter Barakanʼs Music Film Festival」(2021年7月2日~7月15日/角川シネマ有楽町)にお

日本初公開となる『Billie』、サルサ映画の最高傑作『Our Latin Thing』も上映決定!/「Peter Barakan's Music Film Festival 」7月開催@東京・有楽町

2021 年 7月 2日(金)~7 月 15 日(木)、東京・角川シネマ有楽町で音楽映画祭「Peter Barakan’s Music Film Festival」開催されます。音楽をこよなく愛するピーター・バラカンさんが何年も前からあたため、ついに実現させた映画祭です。音楽を題材にドキュメンタリー、コンサート映画、音楽シーンを描いた劇映画などさまざまなジャンル、時代を網羅した厳選のライン・アップは全14作品。注目の作品から、ビリー・ホリデイのドキュメンタリー『Billie』

アカデミー賞短編実写映画賞受賞。だれかループを止めてくれ! ブラック・ライヴズ・マターの本質を描く快作『隔たる世界の2人』

4月9日に『隔たる世界の2人』がNetflixで配信開始されました。第93回アカデミー短編実写映画賞にノミネートされています。さて、『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』の著者、藤田正さんはどう観たのでしょうか? ※アカデミー賞短編実写映画賞受賞しました!(現地時間2021年4月25日)※トップ画像はオフィシャルトレイラーをスクリーンショットしました。 (追記) 映画の配信直後の4月11日、ミネソタ州ミネアポリス近郊で黒人男性ダンテ・ライトさん、20歳が警官に射殺

アカデミー作品賞ほか6部門候補の話題作、Judas and the Black Messiah(ユダと黒人救世主)徹底解説!

Judas and the Black Messiah(ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア)。日本語に直訳すれば『ユダと黒人救世主』が第93回アカデミー作品賞ほか6部門にノミネートされています。昨年、『歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター』を出版した私たち(著者=藤田正さん、編集=森)も、とりわけ注目をしている作品です。 現状、日本公開は未定ですが、手に入る限りの情報をもとに、4月25日のアカデミー賞発表に先立ち徹底解説します。 ※2021年4月26日追記