五月病は休息をとればいいとは限らない話
五月病とは何か。
そもそも医学用語ではありませんから、明確な定義はありません。しかし現象としては「適応障害」の要素が大きいと考えます。
多くは鬱病ではありません。適応障害です。
頑張らないとか休息をとれとか、そんなありきたりな助言は当たらない占い師より役に立ちません。大型連休明けの五月病なんて、休息してたじゃないですか。当たらない占い師は「話を聞いてくれるカウンセラーの役割」くらいにはなりますから、話も聞かずに適当な助言をする人よりマシですね。でも大抵はボッタクリですから、身近な人と会話するか専門のカウンセリングを受けた方がいいと思います。
ええと、何の話でしたっけ。
ああ、適応障害でした。
これは一般に明確なストレス要因(環境の変化など)があって、それに心がうまく「適応」できないために生じる諸症状といえましょう。症状としては気分が落ち込んだりやる気がでなかったり、睡眠に支障をきたすような場合もあるでしょう。
対策の基本は薬物療法ではなくて、まずストレス要因の除去です。
過労が原因なら休息ですし、睡眠不足が原因なら睡眠をとればよい。明確に誰か特定の人との人間関係が原因ならその人から距離をとるのが最善です。
5月というタイミングでの適応障害ならば、やはり環境の変化(進級、進学、職場、人間関係の変化など)が原因になることが多いと推測します。
では除去できないストレス要因ならどうすればよいか。
ここで有効なのは「認知行動療法」や「問題解決療法」と呼ばれる精神医学的手法です。この解説は専門的に過ぎますから、サラッと流したいと思いますが、やっていることは「ストレス要因が除去できないなら、自分が適応すればいいじゃない」という視点です。いやいや適応できてないから適応障害でしょうと思いますが、それゆえに適応できるように自分を変えていくのがこれらの精神療法です。適応障害に限らず幅広い精神不調に応用されている方法で、端的には、
認知行動療法では自分の思考や行動のクセを自覚し、少しずつ変えていきます。
問題解決療法では問題を明確化し具体的な解決策を打ち出し実践していきます。
いずれもかなり有効な手法ですが、コツが要りますので症状の程度によっては専門医療機関(心療内科や精神科など、特に適応障害を疑う場合に安易に向精神薬を処方しないクリニックが望ましいと思います)に相談する選択肢もあります。
重要なのは、貴方は貴方で良い、むしろ貴方が良いということです。
取り急ぎ私が全て肯定しますから、心が不調な方はコメント欄へどうぞ。
逆に否定されたいドMな方は、その旨を記載いただければ貴方の全てを否定し尽くして差し上げます。
陰鬱な空気も漂う皐月の候、心を緩めて参りましょう。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の心が青空のように広く晴れ渡りますように。
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#この記事はカウンセリングとは異なります #カウンセリングは否定も肯定もしませんから #これはただの余興です
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