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【全決】【オクラ】それぞれのドラマで明らかになった人間の特性【初回考察】

今回は欲張って二つのドラマについて解説したいと思います。


全領域異常解決室

キーポイント

オカルトの特性を知っているからこそわかるのは人間の特性

あらすじ

室長代理の興玉雅と局長の宇喜之民生は、雨野現在捜査している「神隠し事件」について説明する。服と持ち物、血液だけが残され、遺体が見つからない事件において、ネット上に「これは“神隠し”である」「私は神の一柱、ヒルコである」という犯行声明が出る。その後も事件のたびにヒルコが声明を出し、人々は徐々にその存在を信じるようになる。警視庁捜査一課の警部・荒波健吾は、重要人物・松宮瑠偉について説明。もともとメン地下アイドルだった松宮は、今まで起きた8件の神隠し事件のうち、直近の3件で第一発見者になっており、その3人とも松宮の熱狂的なファンだった。そして松宮は、自身の動画チャンネルで「ヒルコが見える」と話すようになり、大きな注目を集める。一方、犯行現場近くの防犯カメラには、崩れたモザイクのような人間の影が移動する様子が映っていていた。

考察①:残り5件の事件の真相は

今回、直近3件の事件については、松宮のファンが共謀していたことが発覚、そのうち一人が松宮を一人占めするために裏切り残り二人を殺害していたことが明かになりました。しかし、事件は合計8件起きていることから、残り5件の真相は不明のまま。これは本当に超常現象なのか。おそらくこれも別の人間の仕業になると思います。4件目の被害者の顔が意味深に映っていたことからもわかると思います。

考察②:とにかく怪しげなキャスト陣

まずは局長を演じる小日向文世。全領域異常解決室の局長でオカルトを信じている興玉を部下に持ちながら、発したセリフは「超常現象なんて存在しない」。だとすれば、なぜ局長を務めているのか。その立場を利用して何をしようとしているのか。
そして内閣府側には、柿澤勇人。こちらも悪役として名を広めた俳優ですが、今のところ怪しいところはほとんどありません。しかし、全領域異常解決室局長と懇意にしていることから、二人で共謀すれば恐ろしいことが起こるでしょう。
そして最後にデリバリースタッフの迫田さん。まさに「表向きには大したことないけど怪しい役」ナンバーワンでしょう。デリバリースタッフとは、つまり知ろうと思えばあらゆる秘密を知ることができてしまいます。そんな役に迫田さんがついているということは何かが起こるでしょう。
そして警察役にはユースケ・サンタマリアさん。興玉とは対立姿勢を見せていますが、悪役というか敵になることはないでしょう。ただいつも二番手となっているだけではない気がしてしまいます。

考察③:最後に伝えたいこととは何か

人間は超常現象を悪事に利用しようとするが、決して神には及ばず、人間の悪事は露呈する一方で、神による超常現象もまた、存在する、といったところでしょうか。

感想:オカルトマニアから見た人間を伝えられた

「どうせ全ては知れない」「すべてを分かろうとしない」まさにこのVUCA時代において結果だけを求めていく社会への忠告でしょう。その他にも作品中で「人間は~」というセリフが何度も出てきますが、どれも、オカルトというものを知り尽くしたからこそ人間とは何かも同時に見えているのでしょう。そんなことを感じさせられた不思議なドラマでした。


オクラ

あらすじ

警視庁捜査一課特命捜査情報管理室、通称「オクラ」(「刑事の墓場」とも呼ばれる)は洞察力に長け機転が利く敏腕熱血刑事だった千寿のほか、元組織犯罪対策部でヤンキー上がりの結城倫子、定年間際の老刑事の鷲沢泰造、ギャンブル狂の室長の幾多学、元公安部の牧原祈里(青木さやか)、サイバー犯罪対策室で活躍していたハッカーの吉岡雷が所属している。そんな情報管理室に、所轄から不破利己(杉野)が新たに配属されることになる。時を同じくして、情報管理室に1通のメールが届く。発信者は、12年前に起きた女子小学生殺人事件の容疑者として捜査線上に上がっていたものの証拠不十分で逮捕できなかった矢継周作(黒田大輔)。当時、事件の捜査に当たっていた千寿は、利己や倫子とともに被害者の遺体が発見された山の雑木林へと向かう。
 

このドラマの流れ

恐らくこのオクラのメンバーがオクラに入ることになってしまった事件を解決していくことになるでしょう。

考察 千寿の不正な証拠作成

まさにこの作品でわくわくさせられたところはここでしょう。千寿がもし、仕事をろくにしない人間だと見せかけて、実は本当の策士だったとしたら。熱っぽいところもあるけれども本当は冷静な刑事だったとしたら。普通の展開だと、ジェネレーションギャップがなくなっていくことが予想されますが、今回はそれだけでは終わらせない、そんな覚悟が感じられました

感想:反町隆史にしかできないクライマックスの演技

すべて自身が用意した証拠であるにもかかわらずそれを突き付け、敵をとる。その相手が病気で寝込んでおり話を聞いているのかいないのかわからない状況であることがまた生々しさを生んでいます。脚本家の武藤さんは結構最終的に暴力に走ってしまうことも多く、今回もその兆候は感じられましたが、それでも火9の復活で力を入れているのは見て取れる、そんな作品でした。


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