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スーパーフード、 ルパン登場

Satoko@スクーンカップ

ルパンと言っても、あの怪盗ルパンではない。ルパン豆（ルピニ豆とも呼ばれる）はグルテンフリーで、高たんぱく質、食物繊維が豊富な小麦粉の代替えアイテムとしてアメリカで注目度が急上昇しているヘルシー食品だ。

理想的なタンパク質

他の豆類と比較すると、ルパン豆は、ひよこ豆、空豆、レンズ豆、その他の一般的な植物性タンパク質源よりも優れている。ルパン豆のタンパク質量は、ひよこ豆や大豆に比べて2倍近く多い。調理した豆１カップで26グラム、100カロリーあたり13グラムのタンパク質が含まれている。また、豆は完全タンパク質であり、体内で作ることができず食事から摂取する必要がある9種類のアミノ酸をすべて含んでいる。

食物繊維が豊富

タンパク質だけでなく、ルパン豆は食物繊維も豊富。ほとんどの豆類が高い食物繊維含有量を誇っているけれど、ルパン豆は他の豆類を上回っていて、腸の健康のための強力な食品といえる。100グラム中18.9グラムの食物繊維が含まれており、これはコップ半分に相当する。

茹でたルパン豆１カップに含まれる食物繊維は、成人の1日摂取量(40g)のほぼ100％に相当し、他の豆類に比べて低カロリー。プレバイオティックな水溶性食物繊維を豊富に含み、しかもデンプンや糖質の少ない繊維質の炭水化物を含んでいる。ルパン豆は、血糖値のバランスを保ち、善玉腸内細菌に栄養を与え、満腹感をもたらしてくれる。

ビタミンが豊富

他の豆類に比べて低カロリーであるにもかかわらず、チアミン、リボフラビン、ビタミンC、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛などの栄養素が豊富だ。ルパン豆は、ビタミンB1を含むトップクラスの食品であり、1日の栄養価を満たすのに十分なビタミンB群を含んでいる。また、ビタミンB2、B3、B5、B6、ビタミンB9も多く含まれている。

また、ルピンは他のどの豆類よりも多くのビタミンCを含んでいる。生のルパン1カップには8.6mgのビタミンCが含まれている。

さらにルパン豆は、リン、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、亜鉛の優れた供給源でもある。炭水化物と脂肪が比較的少なく、他の豆の平均カロリーの10～20％を占める脂肪からのカロリーも少ない。スナックとしては、アーモンドより80％も低カロリーである。

病気の予防

ルパン豆を食べることは、2型糖尿病や心血管疾患などの慢性疾患の予防につながる。ある研究では、食物繊維が豊富なため、ルピンを多く含む食事はインスリン値の低下や血圧の低下と相関関係があることがわかっている。

食物繊維とタンパク質に加え、ルパン豆には、冠状動脈性心臓病や特定のガン、神経変性疾患、骨粗鬆症の予防につながる植物化学物質が多く含まれている。

また別の研究では、ルパン豆にはコングルチンが含まれていることがわかった。コングルチンは、細胞のグルコース消費を最大化し、インスリンを安定させる分離タンパク質。この反応は糖尿病予備軍にとっては非常に有益だ。

サステナブル

ルパン豆は、農家と環境にとっていくつかの環境的な利点をもたらす。ルピンの生産には、他の作物よりも少ない水で済み、土壌を豊かにし、温室効果ガスの排出を削減することができる。

地中海沿いの国々ではさまざまなところでルパン豆を見る。大抵は驚くほど安価で、調理したものを、海岸沿いでスナックとして売っていることもある。海岸を散歩しながらルパン豆を食べる家族やカップルを多く見かけた。
地中海の蒼い海から吹く風に、ルパン豆はなぜかよく合う。

現在、植物性タンパク質産業は大豆、エンドウ豆、その他の豆類に大きく依存しているが、植物性の需要には多大な生産努力が必要である。ルパン豆を導入することで、植物性タンパク質の供給は加速する需要を満たすことができる。

世界中の企業やシェフがルパン豆に注目し、タンパク質が豊富なルパン豆を使った植物性製品を開発している。Brami、LUPii、Carrington Farms、Uplift Foodsなどのブランドは、高タンパク消費に向けてルパン豆の市場導入を開始した。

オーストラリアの農家は、畑と農業システムを健全に保つ輪作技術にルピナ豆を導入し始めた。50年前、オーストラリアの農家はこの豆の使用を決定し、今では世界的なルピンの主要供給国となっている。

各社の狙いは、地中海地域以外では比較的知られていない食材を世界に紹介することだ。

挽いた豆はほとんどニュートラルな味なので、どんなスパイスを加えてもよく合う。非常に汎用性が高く、米やキヌアを使うのと同じように使うことができる。

ルパン豆の食べ方

ルピン・ビーンズは、多くの植物性食品に応用できる： この黄色い豆は、イタリアン・ハーブで味付けしたり、焼いてサラダやパスタのトッピングにしたりと、単独で調理してもおいしい。また、比較的マイルドな味なので、様々なレシピに簡単に味付けすることができる。

この栄養の宝庫はまた、非常に適応性が高い。焼いたり、茹でたり、挽いたり、タンパク質が豊富なスナックにしたりと、なんでもこい。植物性タンパク質市場が拡大する中、このマメ科の植物は重要な役割を担っている。

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