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思考はただ意識の中に現れる雲に過ぎない

「思考がどのように生じるかに注意を払えば、思考は単に、文字通りどこからともなく現れることがわかるだろう。そして、思考が現れる前にそれを自由に選択することはできない.思考はただ意識の中に現れる。私たちはそれを創造しているのではない。そのためには、考える前に考えておく必要がある。次の思考をコントロールすることができず、その思考が生じるまで何になるのかわからないのであれば、あなたの意志の自由はどこにあるのだろうか?」- サム・ハリス

「何をするのも自由だが、その欲望はどこから来るのか?...自分の欲望が事前の原因の産物であるとき、自分の欲望のどこに自由なんてものがあるのだろうか。...私たちは人生で何を選択するかは選べない。自分で選んだように見えても、自分で選ぶことを選ばないのだ。」 - サム・ハリス

「もしあなたが、まだ手にしていない欲求を手に入れたいと思ったとしよう。問題は、最初の「欲しい」という欲求はどこから来たのか、ということだ。それは、ただそこにあった、ただ与えられたものであり、あなたが選んだものでも、設計したものでもないようだ。あなたのほとんどの好みと同じように、ただそこにあったのだ: その欲求はどこから来たのか?いつまでもそうしているわけにはいかない。ある時点で、あなたの欲求はただ与えられたものになる。それは、あなたの遺伝と生い立ちあるいは環境の産物であり、あなたが口を出すことのできないものなのだ。言い換えれば、根本的な意味において、あなたは自分自身を作り出したわけではないし、作ることもできないのだ」 - ゲイレン・ストローソン

これらの言葉は、『私』と言うものの中に「意識的選択空間」がないと言うことを示唆している。空に流れる雲のように、形を変え、現れては消え、流れていくものが思考であるとすれば、それをむんずと捕まえることはできない。ただ流れて形を変えていく様相を見守るだけのことだ。

この様相を見守ると言うことは瞑想と通じる。何も考えないようにするのではなく、ただ心に流れる雲の形を眺めているだけのことだ。

私は毎日ヨガの練習をするのだけれど、それも身体の細部に一つひとつ意識を向けながら、呼吸に沿って身体を動かしていく。と言うよりも、呼吸が身体を動かしている感じ

そうするとカラダがだんだんと軽くなって、蒸発してしまいそうになるくらいの感覚を覚える。そうするとこれまで心を蝕んでいたものも蒸発してしまって、なんだか本当に軽くなる。

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