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教職員インタビュー

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#教職員

中学教員から教育魅力化コーディネーターへ。町と学校の声を聴き、子どもたちの学びにつなげたい。

こんにちは。島根県の津和野町で教育魅力化小中連携コーディネーターをしている住田桃子です。 大学卒業後は広島の公立中学校で英語科の教員として勤め、その後コーディネーターになり現在に至ります。今年度で4年目になります。  教員2年目のときに学校現場に対する違和感や閉塞感を覚え、学校教育をもう少し客観的に見たいと思って、教育関連のさまざまなコミュニティに足を運ぶようになりました。その中でエデュコレ㏌関東2017(※)に参加し、島根の教育魅力化に取り組む方に出会ったことがきっかけ

学校文化を変えるのではなく、仲間を増やすことで環境をつくる|スクールソーシャルワーカー 伊倉真紀さん 

こんにちは。伊倉 真紀(いくら まき)です。私は、小学校で教員として働いた後、子育てなどの期間を経て、現在はスクールソーシャルワーカー(以下、SSW)として働いています。 教員もSSWも、何か原体験があって「これがやりたい!」「ここを目指したい!」という思いでなったわけではなく、これまでの出会いやタイミングを大事にしてきた結果です。 ただ、これまでの過程は決して順調と言えるものではありませんでした。 子どもたちに精一杯向き合うも体調をくずしてしまった教員時代教員時代は忙

自分をさらけ出すことで、生徒との関係は変化していった|神奈川県 公立高校 教諭 白根稔彦さん

こんにちは。神奈川県の公立高校の教員として働いている白根稔彦(しらね としひこ)です。 高校時代から教員になることを志し、大学卒業後は非常勤講師として1年間母校に勤めました。翌年から、新任教員としての生活がスタート。今年で7年目になります。 今の僕が大切にしているのは、生徒とも先生とも1人の人間として関わること。そう思うようになったのは、教育実習や教員採用試験、部活動指導などを経験する中で、多くの困難にぶつかったことが影響しています。 最初は「教員はこうあるべき」という

【大阪市の教員に聴くvol.1】"オンライン授業"の実態と課題、これからのこと。#学校現場の声

緊急事態宣言の発令を受けて、大阪市の小中学校では2021年4月末からオンラインと対面を組み合わせた授業が始まり、それから3週間がたった5月24日に通常授業が再開しました。 回線の不安定さなど環境面の課題に加え、ICTを活用する体制やその進み具合には学校によって差があり、「学校現場は混乱した」と伝えるニュースも目に止まりました。 ▼教室の子も画面の子も…先生苦戦 大阪市オンライン学習 ▼松井大阪市長がオンライン授業終了を発表 24日から対面授業再開「感染者数減っている」

【大阪市の教員に聴くvol.2】"オンライン授業"の実態と課題、これからのこと。#学校現場の声

緊急事態宣言の発令を受けて、大阪市の小中学校では2021年4月末からオンラインと対面を組み合わせた授業が始まり、それから3週間がたった5月24日に通常授業が再開しました。 回線の不安定さなど環境面の課題に加え、ICTを活用する体制やその進み具合には学校によって差があり、「学校現場は混乱した」と伝えるニュースも目に止まりました。 ▼教室の子も画面の子も…先生苦戦 大阪市オンライン学習 ▼松井大阪市長がオンライン授業終了を発表 24日から対面授業再開「感染者数減っている」

【大阪市の教員に聴くvol.3】"オンライン授業"の実態と課題、これからのこと。#学校現場の声

緊急事態宣言の発令を受けて、大阪市の小中学校では2021年4月末からオンラインと対面を組み合わせた授業が始まり、それから3週間がたった5月24日に通常授業が再開しました。 回線の不安定さなど環境面の課題に加え、ICTを活用する体制やその進み具合には学校によって差があり、「学校現場は混乱した」と伝えるニュースも目に止まりました。 ▼教室の子も画面の子も…先生苦戦 大阪市オンライン学習 ▼松井大阪市長がオンライン授業終了を発表 24日から対面授業再開「感染者数減っている」

日本の学校教育に疑問。けれど、批判だけしている人間にはなりたくなかった|埼玉県・中学校 高等学校 教諭 松本祐子さん

こんにちは。埼玉県にある私立学校「自由の森学園」で教員として働いている松本祐子です。 教員になって今年で10年目。大学卒業後は大阪の公立小学校に勤め、その後私立学校に移り現在に至ります。 子どもの頃に通っていた学校が荒れていたこともあり、苦労する先生を近くで見て、当時は「教員にはなりたくない」と思っていました。大学在学中にフィリピンでインターンをし、そこで改めて教育の重要性を感じました。 「10年後、20年後の社会をつくっていく子どもたちと関わる教育分野で仕事がしたい」

生徒一人ひとりが輝く拠点としての寮生活|北海道大空高等学校・ハウスマスター 齋藤暁生さん

今回、寮のハウスマスターとしての思いを語ってくれたのは、北海道の高校の寮で働いている齋藤暁生さんです。「生徒一人ひとりが輝く拠点としての寮生活」を大切にしている齋藤さん。その思いの源泉やモチベーションにはどんな背景があるのでしょうか。ご自身のストーリーと、School Voice Projectに関わる理由を語っていただきました。 生徒の声を聞き、自主性を育む私は教員としてのキャリアを始めた時期が遅く、大学卒業後は民間のベンチャー企業に勤務したり、大学院で経済学を学んだり、

キラキラしている人だけが素晴らしいわけじゃない|東京都 公立小学校 教諭 楠本美央さん

こんにちは。東京都の公立小学校で教員として働いている楠本美央です。 私は新卒で人材派遣会社に勤め、2年間営業コーディネーターを経験しました。その後教員採用試験を受けて、25歳で教員生活がスタート。今年で12年目となります。 自分の価値観に大きな影響を与えたのは、学生時代に違う学部の仲間とカフェをつくったり、社会人になってからワークショップデザイナー育成プログラムを受けた経験。 それがきっかけとなり、学校では「専門分野の違う人同士で集まり、一緒に何かをつくり上げたり、学ん

子どもや先生と対等な関係を築きながら、地域に根ざした活動で誰も取り残さない教育を|大阪府 公立中学校 校長 大泉志保さん

こんにちは。大阪府の公立中学校で校長をしている大泉志保です。 私が教員を志したのは、権力を持った先生の姿に違和感を持ったことがスタートでした。 管理職になった現在もその違和感を忘れずに、「管理より感化」を心がけたコミュニケーションで、先生や子どもたちと対等な関係を築きながら学校の環境をつくることに取り組んでいます。校長室をオープンにし、子どもや先生といつでも話ができるようにするなどさまざまな工夫をしています。 また、公立学校の職員であることへの自負もあり、地域に根差した

子どもたちの「未来の幸せ」を考えられる環境を作りたい|運営メンバー 塚本有多香さん

こんにちは。School Voice Project 運営メンバーの塚本有多香です。 2020年度まで公立学校で教員をし、現在、オルタナティブスクールのスタッフをしながら、このプロジェクトの運営に関わっています。 これまで学校で感じた同調性への違和感から、一人ひとりの声を見える化するプロジェクトに魅力と可能性を感じて関わることになりました。 選択肢は自分の中にあると感じられた大学時代私は小、中学生のころ、みんなと同じことをしなければいけない学校の環境に、最初は適応できず