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旅について

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#プラハ

カレル橋を渡る

前回の投稿に「今回の旅では、初めてヴルタヴァ川右岸に宿泊した」と書きましたが、そのホテルはカレル橋(Karlův most)から徒歩3分ほどの場所に位置していました。その結果、滞在期間中は毎日カレル橋やその北と南に横たわる橋を渡ることになりました。訪れたい場所が反対岸(旧市街側)にあったからですが、それよりも欠かせない理由は、美味しいパン屋さんが左岸にあったからです。毎日夕方になると橋を渡り、夕食のパンを買いに行っていたのです。 ドイツにはAbendbrot(パン中心の簡単

ヴルタヴァ川左岸

今日はヴルタヴァ川左岸、Malá StranaとHradčanyと呼ばれるで撮影した写真を投稿します。

長いお別れ

製造中止前に買いためておいたPRO400H。そのフィルムの箱から3本抜き取り、Rolleiflexとともにプラハへ持参しました。そういえば、春の終わり、買ったばかりのRolleiflexにPRO400Hを装填して向かった先もやはりプラハだったなあと懐かしく思い出しました。それから15年。再びRolleiflexとプラハで撮った写真を、今回は投稿しようと思います。 白黒写真かカラー写真かと問われれば、私は白黒の写真集を好んで見ますし、自分で撮る写真も圧倒的に白黒が多いのです。

静かなプラハを旅する

欧州の冬休み。国によって事情は異なると思いますが、少なからずの国、特にカトリックが優勢な国では1月6日まで続くところが多いようです。この6日は、例えば英語ではEpiphanyと言う公現の祝日で、キリストの誕生を祝うためにMagiと呼ばれる東方の三博士がベツレヘムを訪れたことを祝う日なのです。 数年前、年始から1月7日までヴェニスに滞在したことがあります。この時、1月5日までは観光客であふれており狭い道を立ち止まらずに真っ直ぐ歩くことが出来なかったヴェニスが、1月6日には驚く

プラハでFlexaretを買う

1. プラハ今年(2019年)2月、週末を利用してプラハに行くことになりました。 東京にいた頃は、仕事の合間を縫い、年に2回、3回と、たとえ数日間の短い休暇でも長時間飛行の労を惜しまず頻繁に訪れていたプラハ。それほど熱を上げていたプラハですが、ドイツに移住して以来、とんとご無沙汰していました。今回のプラハは、なんと、10年ぶり。ドイツに移住して以来、時間に余裕を持って旅行することができるようになったので、例えばピレネー山中の町とか、グレートブリテン島の最北端とか、たっぷり時間

プラハで再びFlexaretを買う

1. Flexaret VI型を手放して後悔する 11月の終わり。実に4年ぶりにプラハへ行ってきました。今回は、そこでチェコスロバキア製のカメラ、Flexaretを買ったことについて書こうと思います。実はこのカメラ、4年前にも一度購入しているのですが、結局使いこなせなくて一度手放しています(その辺りの詳しい経緯については、以下の投稿をご覧ください)。 この投稿にも書きましたが、手放した後にFlexaretで撮った写真を改めて見たらて、けっこう良い写真が沢山あることに気付き

Josef Sudekのアトリエ

写真に興味を持っている方なら、一度はその名前を聞いたことがあるに違いないチェコの写真家がいます。その名はJosef Sudek。 彼がかつて住んでいた住居と、アトリエとして使われていた小屋は修復され、現在、それぞれ小さな写真美術館として公開されています。今回の旅ではそこへ行ってきました。住居(現・ギャラリー)へ行った時は開放値4.5という暗いレンズが搭載されたFlexaretを持っていたため、暗い屋内の写真を撮ることはできませんでしたが、窓が大きなアトリエはLeica M2

秋の終わりのプラハ

Jaromír FunkeにJosef Sudek、Jan Reichなど、チェコの写真家の大判カメラを使った写真の印象が強いプラハ。さすがに大判カメラは扱えませんが、私もできる限り大きなフォーマットで写真を撮りたいと考え、今までプラハへ行く時は常に中判カメラを持って行っていました。しかし、今回は気分を変えて35mmで撮ってみることにしました。今日ここに投稿した写真は、全てLeica M2とSummaron 35mm F2.8で撮影したものです。冬の中欧はプラハに限らず天気が