【読書録】『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和
今日ご紹介する本は、川口俊和の連作短編小説集『コーヒーが冷めないうちに』(サンマーク出版、2015年)。
作者の川口俊和氏は、もともとは劇団で、脚本家兼演出家として活動していた。本作品『コーヒーが冷めないうちに』は、川口氏が脚本を書き、演出した、同名の舞台作品に由来する。2011年にこの舞台を見に来た編集者が、川口氏に声をかけたことが、小説化のきっかけとなったそうだ。
当時、川口氏は40歳。ネットの記事等によると、演劇で食べていくことは大変で、45歳までは食べていくのがや