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オンライン英会話で出会ったセブの講師は、私と同じ摂食障害だった。

We just want to eat normally.

その言葉に、お互いが心からうなずきあった。


教材そっちのけで話し続けた25分間。

異国の人でも、同じ人間。同じことで悩みを抱え、深く共感し合えることに心が震えた。


英会話レッスンの冒頭、自己紹介で私が心理学を専攻しているという話をした時、彼女が

Do you know eating disorders?

と聞いてきた。


単語自体は知らなかったが、すぐに想像はついた。


セブに住んでいる彼女は、16歳の時から拒食症をわずらってきたという。

今は症状はおさまり、発作が出そうになった時に、薬を服用する程度だというが

これまでにセラピーに通ったり、精神科医の助けを得て、回復してきたと話れくれた。


対する私は、過食症をわずらっていた。

症状は違えど、根本は同じ。


ひとつの食べ物がトリガーになって
無限に食べてしまう。  

身体は悲鳴をあげているのに、脳が食べろ
と指示してくる。

周りの人には理解されづらい。

生きる為には、食べることと付き合って
いかなければいけない。

私たちは本当に、ただふつうに食べられるように
なりたいだけなのに、それが難しい。


そんな同じ境遇でないと、なかなか理解がしづらいことを、とつとつと英語で話しながら伝えあった。


会ったこともない、遠くの異国の地にいる互いのことを、同志のように感じられたから不思議だ。


教材そっちのけで話し続けた、25分間。


最後に彼女が

Don't give up. 
If you need someone to talk to, I'll be here.

と言ってくれたことが心に残った。


おわり。

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ちま|のびのびハッピー
心躍ります^^♪

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