Satoyama Note

東京生まれ、青春時代の半分はアメリカで過ごした元英語ティーチャー。 山仕事が生業の夫と静岡の里山への引っ越しを機に暮らし方が変わっていく。 ジワジワと気づき始めた里山サステイナブルライフ。 👍 旅、歴史、文化人類学、民藝、アート、着物、瞑想、発酵食品、

Satoyama Note

東京生まれ、青春時代の半分はアメリカで過ごした元英語ティーチャー。 山仕事が生業の夫と静岡の里山への引っ越しを機に暮らし方が変わっていく。 ジワジワと気づき始めた里山サステイナブルライフ。 👍 旅、歴史、文化人類学、民藝、アート、着物、瞑想、発酵食品、

マガジン

  • 里山の日常

    裏山、畑、徒然なる里山の日常。

  • 旅の記録。旅に出るのは好きです。旅は自分の人生を豊かにしてくれる。旅は、時に自分の人生を変えるきっかけにもなる。

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    里山の手作りノート。料理やお菓子、クラフトの記録。

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    心に残った本、映像作品、音楽、文章。

  • 1ヶ月毎日瞑想チャレンジ

    瞑想をやってみよう!っと、 ヨガ講師である姉のサポートの元、「1ヶ月毎日瞑想チャレンジ」を始めました。 どんな気づきが学びが変化が、あるのか?ないのか? ここに記載していきます。

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そもそも里山の暮らしってどんな暮らし?

「遊べる雑木林のある家が良い」里山の古民家に引っ越してきたきっかけは、林業を生業とする夫の「遊べる雑木林のある家が良い」という想いからでした。 私はこれまで、里山と言う場所がどういう場所か当時は全く理解していませんでした。 私たちが住む里山の古民家は、小さな集落の真ん中に田んぼがあり、それぞれの家の後ろに小さめの山があるそんな地域です。 ウィキピディアによると里山とは、 「集落、人里に隣接した結果、人間の影響を受けた生態系が存在する山をいう。」 う〜ん分かりにくい。 言

    • 毛虫にかぶれたと思いこんでいた

      毛虫にでもかぶれたかな? 右脇腹が赤くなっている。 そのうちに引くだろうとほおっておいた。 かぶれは日に日に一つ一つが水泡のようになっていき、良くはなっていない。 夫に見せてみると、 「これ毛虫だよ。絶対」 と断言された。 「やっぱ毛虫か!」 2日経った。 相変わらずな見た目で良くならない。 Googleで検索する。毛虫 かぶれ 画像を見るとかぶれ方が違うような?! その日の朝、皮膚科へ行く事にした。 看護師さんに、 多分毛虫だと思うんですけど、最近畑で毛虫たくさ

      • 初めてのルーブルは手強かった

        パリ旅の最終日、5月5日の金曜、 最大のイベントは「ルーブル美術館」だ。 2ヶ月前の予約でもやっと取れたのは11:30と言う入場時間だった。 少し早めに行って、宮殿であったルーブルとシンボルのピラミッドの周りをぐるりと歩く。 すでに人混みがピラミッドに吸い込まれていく。 事前に知り合いたちにルーブルの感想を聞くと一貫してみんな言うのは、「Overwelming!!…あれを一日かけて、しかも人混みの中回るのは無理だと思った方が良い」 あまりにもみんなに言われるので、それなりの

        • エッフェル塔、シャンゼリゼからのオベリスク散歩

          パリ滞在3日目。 昨日はまだ体調が本調子でない中、午前中をオルセー美術館で過ごし、素晴らしい印象派の世界観に興奮したこともあり、ちゃんと体力を消耗。午後はホテルで爆睡した。おかげで十分休めたこともあり、今朝はだいぶ調子が良く、ホテルの部屋で朝食を食べながら、夫とどこへ足を伸ばそうか相談する。 やはりパリに来たならば、エッフェル塔を見に行かねば。 とりあえず、近くの地下鉄からエッフェル塔へ、、、 地下鉄の階段を上がり地上に出ると、じわじわと見えてくる、This is Par

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          染み入るファラフェルサンド、病み上がりのオルセー

          染み入るファラフェルサンド ロンドン旅2日目で39.1℃の熱を出し、(夫ももれなく38℃越え)夫婦でその後2日寝込んだ翌日はもう、パリへの移動日となっていた。 エネルギーとしてはまだ半分くらいしかなかったが、なんとかパリのサンジェルマンまでたどり着いた。(途中ちゃんと夫は中身が空の財布をすられた。) パリはその日肌寒く、雨がシトシトと降っている。 レイバーデイでお店は全て休み+デモの日でもあり、がらんとした市内であった。 ホテルで少し休んだ私たちはとにかく腹が減っていた。

          染み入るファラフェルサンド、病み上がりのオルセー

          ロンドン旅2日目に39度の熱って

          ゴールデンウィークに夫婦でロンドン4泊、パリ4泊の旅をした。 ロンドンでは市内から地下鉄で10分ほどの友人宅にお世話になる。 ロンドンでは絶対大英博物館へ行きたい。ロゼッタストーンを見たい! ナショナルギャラリーにも名画がずらっと揃っているらしい。絵画は当時の時代背景や空気感を現代の私たちにリアルに伝えてくれる。絵画の持つストーリ、その絵はどんな時代に、なぜ、どんな目的で描かれたのかを知ると臨場感が増し、製作者の想いも伝わってくる。 中野容子さんの「怖い絵シリーズ」にもハマ

          ロンドン旅2日目に39度の熱って

          あふれる春

          あふれる春 春霞な空色 ピカゴロと響く春雷 雨が降るたびに暖かくなる大気 毎朝畑や裏山を巡る度にあらゆる景色、風、空気から春を感じずにはいられない。 やわらかい若い葉を茂らせているレモンバーム お隣さんが今年もハナモモが元気だよっと、ハナモモの切り花を持ってきてくれた。 私のこの頃の日課は、宝探しから始まる。 この時期のお宝は、ワラビやタラの芽といった山菜類。 採りながら今夜の献立を考えるのは楽しい時間。 結局あんまり凝った事はせず、簡単な副菜を何品か作る。 山

          あふれる春

          自分を労る時間

          今年も残すところあと10日となった。 ここ1ヶ月は、旅行をしたり、長く会えてなかった友人たちと再会したり、賑やかで楽しい出来事が続いていた。 いつの間にか季節は進み、寒さは厳しくなっていて、たまに風花が舞う時期になっていた。 あれあれなんだか肩が凝っているかも!? 腕を上げると違和感も走る。体がコチコチになってきているのを感じ始めていた。 「落ち着いてじっくりと体をほぐして下さい」体がそう訴えているのを感じていた。 今朝の冷え込みも厳しく、外は霜が降りている。 林業夫はま

          自分を労る時間

          Nagasaki旅: 外海地区編

          長崎市内から車で約1時間弱車を走らせる。 一見私の住む静岡の海岸沿いと変わらない景色?! と思っていたら、高台に白い教会が見えてきた。 黒い軽自動車をシスターらしき姿の女性が運転している。 静岡の沿岸では見ない景色に、改めて私はここは外海であると感じていた。 外海地区は潜伏キリシタンの集落がある場所である。遠藤周作の小説、沈黙の舞台となった場所。 外海の大野集落の大野教会を訪ねる。 事前に案内をしていただけるよう申し込みをしておいた。 大野教会は明治になってから1893年

          Nagasaki旅: 外海地区編

          Nagasaki旅:市内散策編

          長崎が持つ独特な異国情緒あふれる文化を感じたい。 隠れキリシタンの歴史、 カステラ、ちゃんぽん、皿うどん、、、長崎の持つ独特な食文化、 そして、広島と同じく平和記念公園のある場所。 長崎に行かねば。 長崎に行ってみたい熱が高まっていた。 出発前に歴史をおさらい 時は戦国1549年イゴヨク、 スペインからザビエルがキリスト教布教のためにやって来る。 その昔中学の日本史で覚えさせられたっけ。 長崎港からじわじわとキリスト教信仰は広まり、信長も秀吉も南蛮貿易に積極的ではあったが

          Nagasaki旅:市内散策編

          秋の味覚きのこ汁

          日に日に気温が下がり、周りの緑には少しずつ茶系の色が混じって来る。 草木は種を飛ばす時期で、フワフワと綿毛が飛んでいたり、 茶色く乾いたシカクマメの鞘は今にも弾けそうに種を飛ばそうとしている。 草木に意思は無いのに、オクラや豆のサヤがパチンッ!と弾け種を飛ばすのを見ると、「少しでも遠くに飛ばしたい」と願う豆の気持ちがあるような気がして、なんとも自然界って良く出来ているな〜と感じてしまう。 私はまた来年、豆やオクラの種が植えられるように、それらの種を少し採り保存しておく。 「

          秋の味覚きのこ汁

          旅する美しい蝶

          秋晴れが続く気持ちの良い陽気のこの頃、 お隣さんが、「今年も来たみたいだよ。あのチョウチョ。」 っと教えてくれた。 田んぼの畦沿いにご近所さんが植えたフジバカマ畑がある。 何年か前からこの時期になるとヒラヒラとそのチョウは現れる。  旅するちょう、アサギマダラ。 ペールブルーの浅黄色に少し茶を帯びた黒色、大柄の蝶はヒラヒラと実に可憐に飛ぶ。アサギマダラは「旅する蝶、Migrating Butterfly」と呼ばれ、1000km〜2000kmもの長距離を移動する蝶もいる

          旅する美しい蝶

          秋はより深く

          旧暦の七十二候では9/23〜27は、 寒くなる前の最後のひと暴れのように、 ピカッ、ゴロゴロ〜と雷が鳴り響く。 この時期の空は不安定極まりない。 雷は怖いけれど、あのピカッという放電は大事だそうだ。放電によって、空気中の窒素と酸素は結びつき、窒素酸化物となる。それは雨となり土に浸み込み、土の栄養分となり、植物の成長を促すそうだ。 地上に目を移すと、黄金色の稲穂は重たそうに頭をもたげ、秋の優しい風にゆらゆらとゆれている。 今年もそろそろかな? 稲刈りのお手伝いも今年で8回

          秋はより深く

          古都奈良さんぽ後編

          神宿る三輪山 大神神社 古事記によると、、、 三輪山は、古来より大物主大神がしずまる神の山として信仰されていて、本殿は無く、三輪山そのものが御神体として祈りを捧げる。その様式から、この国の最古の神社と呼ばれているそう。 第10代の崇神天皇(3世紀後半)からも国造りの神、国家の守護神としてあつく祀られたという記録もある。 2日目は、この大神神社(おおみわじんじゃ)から訪ねよう。 平坦な奈良盆地の田舎の風景を走っていると、大きな鳥居が現れ、その向こうに妙に形の整った山が見

          古都奈良さんぽ後編

          古都奈良さんぽ前編

          京に都があった時代は長い。 鳴くよ「794年」うぐいす平安京は明治まで続く。 それ以前は奈良の都、 なんと「710年」見事な平城京は70年間、 飛鳥の都は593年からの102年間続く。 改めて、日本最古の奈良の都を見ておきたい。 1600年前の飛鳥の時代からある世界最古の木造建築や仏像、仏教を中心とした都作りはどんな感じだったのであろう? 古都奈良の雰囲気を感じたい。 残念ながら25年近く前の修学旅行の記憶は朧げだ。 中秋の名月の週末、古都奈良旅へ。 柿食えば 鐘が

          古都奈良さんぽ前編

          白露の頃

          二十四節気によると、9月11日〜22日は白露(はくろ)という節気。 確かにこの時期、一降り雨が降るごとに気温が低くなっていく。 朝晩の寒暖の差も大きくなり、窓を開けっ放しで寝ると明け方寒いくらいである。 毎朝の畑の見回りは長靴を履かないと、朝露で靴はびしょびしょになるし、ちょっと雑草を抜こうと5分作業をすれば、軍手もびしょびしょになる。 里芋の大きな葉にはたくさんの朝露のつぶつぶがあり、たまに大きな水溜りも出来ている。朝日に反射した朝露はキラキラと光る。 自然が作り出すな