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自分を労る時間

今年も残すところあと10日となった。
ここ1ヶ月は、旅行をしたり、長く会えてなかった友人たちと再会したり、賑やかで楽しい出来事が続いていた。
いつの間にか季節は進み、寒さは厳しくなっていて、たまに風花が舞う時期になっていた。
あれあれなんだか肩が凝っているかも!?
腕を上げると違和感も走る。体がコチコチになってきているのを感じ始めていた。

「落ち着いてじっくりと体をほぐして下さい」体がそう訴えているのを感じていた。

今朝の冷え込みも厳しく、外は霜が降りている。
林業夫はまだ外が薄暗い6:20に出勤。
家の中は薪ストーブがパチパチと音を立て、空間を暖めてくれている。
私は薪ストーブの前にヨガマットを広げ、トリガーポイントのボールを置いた。

素足で床のボールを踏むと、痛気持ち良い感覚がじわじわと広がる。
それから、すね、ふくらはぎ、もも、お尻、肩甲骨周り、背骨ぞい、肩まわり、首、頭とそれぞれに時間をかけながら、じっくりゆっくり筋膜をほぐす。
その後、ストレッチをし、腕、腰、上半身、下半身をよ〜く伸ばし、体がほぐれてきた。
その後深い呼吸と共にアーサナ数回のルーティーンをした。

さあ、ここからは座る時間。
ヨガマットを丸め、座る姿勢を整える。
呼吸を整えながら、ゆっくりと目を閉じていく。

ヴィパッサーメディテーション:
ありのままの己の内側を観察する時間。

パチパチと薪ストーブが燃える音、
ピチョンっと加湿器の中で雫の落ちる音、
薪ストーブから感じる温かい温度、
時計の針の音、

「あ〜もう年末なんだな〜年末は実家に行くんだよな〜」

と、想いが湧く。
想いが続かないよう、想いを止め呼吸に意識を戻す。

外を走る車の音、
時計の針の音、
外が少しずつ明るくなっていくのを感じる、

「霜は溶けたかな?畑も凍っちゃったかな?」

と、また想いが湧く。
思いの中に意識が引き込まれないよう、想いを止め呼吸に意識を戻す。

暖かい空気を感じ、
時計の音、
煙突を通る空気の音、
鼻を通る呼吸、

その後も、今起っているありのままに意識を起きながらも、
ぽっと湧いてくる自分の想いを止め、
これを繰り返す。

頃合いを見て、目を開けた。
およそ10分間の自分の内側を観察する時間、ヴィパッサー瞑想。
今日の瞑想は、そこまで想いが忙しなく湧くこともなく、
なんだか頭の中が休まった感覚があった。
どうやら、本日の自分のコンディション的にもそんなに悪くない気がする。

寒い時期は特に、体が凝り固まる感覚がある。
たまにじっくりと体をほぐしてあげ、
自分のメンタルを落ち着いて観察するこの時間は、
自分を労る良い時間である。





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