WHITE SPACE(ホワイトスペース)
戦略的に何もしない時間(ホワイトスペース)が、
なぜ今必要なのか?
わたしたちは、足首の重りを外すことで、
自分の速さを知ることができる。
過負荷、マルチタスク、デバイス中毒・・
常にプレッシャーにさらされていて、
「忙しい教」に染まったわたしたちを救ってくれるのが、
Google、NIKE、P&Gも注目する
“何もしない時間”
WHITE SPACE(ホワイトスペース)
早速、読んでみた。
人生に、1ミリも余裕がなければ、手放さなければならない。
忙しいままで、生産性をあげることはでいきない。
そこで必要なのが、「戦略的小休止」
戦略的に休む時間をとることで、
わたしたちの仕事は楽になる。
予定が入っていない時間を、
最後に罪悪感なくとれたのはいつだろうか。
プロジェクト管理ツールを開発するベースキャンプ社のCEO
ジャイソン・フリードは、
“抑制なき行動は罰則の対象”
(がむしゃらに働く必要はない)
と言っている。
より忙しく、よりはやく、より多く
が、働き方のデフォルトになっている人は、
なかなか受け入れ難い言葉だろう。
しかし、そのまま放っておいて
パフォーマンスや生産性があがることはない。
「今の働き方を1年、2年、3年も続けることはできない」
そう思っているならば、今すぐに戦略的小休止を。
本書に書いてあることを実践すれば、
平穏と創造性を取り戻すことができる。
立ち止まることを自分にゆるせば、あらゆることがうまく回り出す。
マイクロソフトは、週休3日の効果を取り入れて、生産性40%
チャールズ・ダーウィンは、1日4時間から5時間働き19冊、
チャールズ・ディケンズは21冊の本を書き上げている。
(手紙を書き、知人を昼食をとり、長い午後の散歩もしている)
ところで、なぜ私たちは働きすぎてしまうのだろうか。
なぜ、こんなにも忙しいひとが多いのだろうか。
そこには、3つの要因がある。
「欲張り」「同調圧力」「無駄遣い」
この3つの要因によって、働きすぎへと向かう歩道に
乗せられている。
■要因1「欲張り」
わたしたちは、人生という容器を何かといっぱいにしたがる。
せっかく空いた時間も、何かで埋めたくなる。
限界まで詰めこみ、スケジュールを色とりどりの
コラージュにしてしまう。
「もっと」に気をつけよう。
■要因2「同調圧力」
わたしたちは、他人のふるまいを無自覚に真似てしまう。
みんなが残業すれば残業し、啄木鳥のように頻繁にメールをチェック
しているひとがいれば、自分の頻繁にチェックする。
仲間が全速力で息もづかずに走っていれば、自分も真似て同じことをする。
社会的同調は、ある種の洗脳によって増幅される。
同調圧力は、企業のサバイバルゲームにわたしたちを放り込んでは、
自慢話の権利を懸けて競わせる。
まわりに合わせると、
仕事はどこまでも忙しくなり、ストレスに満ちる。
小さな集団のたった一人が周囲の決定に従わないだけで、
最大で8割もの同調圧力を減らせる。
■要因3「無駄遣い」
労働者の時間の平均28%(時間にして週1日)以上が、
退屈な会議に出たり、社内の要望に応えたり、書類の承認をしたり、
不要な報告書を作ったり、といったお役所的な雑務に費やされている。
無駄ばかりの毎日で、社員の才能を使い果たしている会社は、
お札をドブに捨てているようなもの。
3つの要因について、立ち止まって考えてみよう。
具体的にどんな方法で
ホワイトスペースをつくることができるのだろうか。
本書からいくつかピックアップする。
・イエローリストをつくる
・ウェッジを設ける
・ 2Dと3Dのコミュニケーションを使い分ける
・規範をつくる
・4つの時間泥棒をマネジメントする
・シンプル化の問いを投げかける
・ヒーロー症候群を手放す
・快楽のランニングマシンから降りる
・約束のなかに自分を閉じ込める
・緊急性の尺度を見直す
・オープンモード、クローズモードを使い分ける
*オープンモード(創造、フロー、混沌) ・クローズモード(実践、実行)
この中から、「4つの時間泥棒」を紹介する。
あなたから時間を奪っている
「4つの時間泥棒」という存在がある。
その4つとは、
「意欲」、「優秀さ」、「情報」、「活発さ」だ。
意欲は、「がんばりすぎ」というリスクを生み、燃え尽きる
■解決策:「手放せるものはあるか?」と考える
優秀さは、完璧主義というリスクを生み、自分にすべての仕事を正確に高い水準で行うことを強いる。
■解決策:「十分とはどの程度か?」と問う
情報は、情報過多を(データや調査は多いほどいい)というリスクを生む
■解決策:「本当に知るべきことは何か?」と問う
活発さは、やりすぎ(つねに動き続けろ)というリスクを生む
■解決策:「本当に注目すべきことは何か」と問う
あなたから時間を奪っているものはなかったか?
あなたは今、本当に生きたい人生を生きているだろうか?
過負荷の時代に煽られると、私たちの資産は負債にかわる。
ホワイトスペースは、
ありのままの、最高のわたしを取り戻させてくれる。
ぜひ、戦略的小休止を。
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