尊敬する管理職さん 【読書感想】
今回は
『「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?』 (著)上村紀夫 (社)クロスメディア・パブリッシング
こちらを読んでみました。
版元ドットコムに書影が無かったので
文章だけの紹介になります。
働く人は誰しも一度は
辞めようかな
なんて考えことあるかと思います!
その辞めようかなと言う気持ちにも
種類がいくつかあるそうです。
職場環境が悪いというネガティブな理由
キャリアアップしたいというポジティブな理由
続けたくても出来ないと言うどうしようもない理由
本書はこの内の
ネガティブな理由
やりがい 人間関係 業務過多などの
マイナスな感情について解説されている。
働き方改革が叫ばれる昨今の世の中
時間外勤務は減少傾向にあるが
業務量が減ると言う話ではない
本当に改革されるべきは
従業員の働き方自体ではなく
管理職のマネジメント力ではないかと
私は思いました。
毎週一度のノー残業デー
フレックスタイム制
リモートワーク
これらのような
従業員にとって「嬉しい」施策は
時間と共に慣れ親しまれ
ありがたさを失うそうです。
それよりも、心身共に蝕んでいく
マイナスの感情を察知し対処する。
これからのマネジメントにはこれが求められる。
お前ならできる頑張れ
期待しているからな
では心は動かせない時代になっている。
何故なら嫌なら辞める世代が増えているからです。
管理職はこの人材の流出に対処しないと経営が成り立たない。
じゃあ、そのマイナスの感情をどう取り除けばよいのか?
マイナスの感情は
その人その人の
立場や悩みによって異なります。
正しく対処するにはその人材の
スペックを正確に把握し
適格な方法を講じていかなければなりません。
つまり、従業員の全員を対象とするような
特別休暇制度や飲み会なんかで
掴めるほど、人の心は単純なものではない
ということです。
私はまだ管理職と言った立場ではないですが
管理職のみなさんへお願いです。
「俺のこれまでの経験」
「昔と比べたら今なんて」
「人の心は読めてしまう方だから」
これらの「思い込み」は一度捨てて
本書をご一読ください。
昔よりも便利な世の中になっているのは
私たちだって百も承知です。
しかし、規制や規則は厳しくなり
人の考えは多様化・複雑化する中で
業務量は間違いなく増えております。
そして何より
個人の心に寄り添える管理職に
人は付いていくのではないでしょうか?