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「#おいしいはたのしい」漫才ネタ

食べることが大好きなアラフォー男子2人のゆるいおしゃべり。はじまりはじまり~ 大石氏                               ふっくら体型でマイペースの愛すべきおとぼけ野郎。 多野氏                               なんでもズケズケ言ってしまう性格だが根は優しい。和食派。 🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙 大石「今日は『おいしいはたのしい』というテーマでしゃべりますか」 多野「うん。大石くんは『おい

    • さっちゃんがウチにやって来る    ~味噌汁とタンドリーチキン    「#おいしいはたのしい」(1937字)

       気になる女の子を初めて部屋に招いた日、僕が作ったご飯は味噌汁とタンドリーチキンだった。  鍋に浮かんでいるかつお節がゆらゆらし始めたので、ぼこぼこ沸きだす前に僕はコンロの火を止めた。あとはかつお節が自然に沈んでいくまでそのままおいておく。みそ汁の具は玉ねぎと油揚げとわかめと決めていた。僕の一番好きな組み合わせだ。  鶏肉はヨーグルトとカレー粉、それにたっぷりのニンニクとしょうがで昨晩からマリネしてある。ここまでやっておけば料理の準備はもう大丈夫だろう。外は薄暗くなってきて

      • ここで飲むしあわせ~飲み友達の2人が繰り広げる「飲み漫才」

        ○登場人物杯(さかずき)くん:晩酌のビールが生きがい。愛すべきおまぬけ男子。          能美(のみ)くん:炭火での一人焼肉が趣味。舌鋒鋭い大酒飲み。      2人「かんぱーい!」 杯「今日はさ、『ここで飲むしあわせ』というテーマを肴にして飲もうか」 能美「やっぱり飲む場所やシチュエーションって大事だよね。同じ酒とつまみでも、『どこで飲むか』で全然違ってくる」 杯「うん、家で一人、コンビニで買ってきた缶ビールを背中丸めて飲んでても少しわびしいよね」(背中丸める

        • 「生一本」心がまっすぐで一途に物事に打ち込んでいくさま。

          東京都大島町。砂(さ)の浜。 黒い砂のビーチが1kmほど続くダイナミックな海岸である。   季節は冬だったが、息子と娘は裸足になって波打ち際まで走っていく。 「服濡らすなよー」 ほとんど反射的にそう言っていた。 次に砂の崖を見つけた子どもたちは全力で駆け上っていく。 だが傾斜は急で、足場はもろく、少し上ってはずるずると滑り落ちてしまう。 その無様なずり落ちっぷりが私には可笑しかったが、子どもたちは叫びながら何度も黒砂の壁へしがみついていった。 ふと、自分にはこんな真似がで

        • 「#おいしいはたのしい」漫才ネタ

        • さっちゃんがウチにやって来る    ~味噌汁とタンドリーチキン    「#おいしいはたのしい」(1937字)

        • ここで飲むしあわせ~飲み友達の2人が繰り広げる「飲み漫才」

        • 「生一本」心がまっすぐで一途に物事に打ち込んでいくさま。

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        • 漫才ネタ
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        記事

          気散じ(きさんじ) 気晴らし。

          金曜日の夜、私は釣竿を担いで夜行船に飛び乗る。 船でひと眠りして、目覚めるとそこは東京都大島町。いわゆる伊豆大島だ。 こうして土曜日は朝一から釣り三昧ができるというわけだ。 大物が釣れたら嬉しいが、坊主でも別に構わない。 澄んだ海に釣り糸を垂れていると、いつしか心が軽くなり時間を忘れている。 釣果が上がらないうちに、秋の陽は早くも一面を黄金色に染め始めた。 大島の夕焼けは本当に格別だ。 海をはさんで望む富士山は颯爽として、力強く、ことのほか美しい。 魚を釣る為だけにここへ

          気散じ(きさんじ) 気晴らし。

          「寧静」(ねいせい)世の中が平穏なこと。心が安らかで落ち着いていること。

          7月上旬。秋田県内陸部。 車窓から広がる田んぼの海。 風が吹き渡り、稲がさざ波を立てる。 その背後には、山。 大きな萱葺きの家。 のんびりと畦道を進むトラクター。 そして、静寂。 傾きかけた太陽が、時に雲に隠れ、時に姿を見せて世界を明滅させている。 たゆまぬ人の営みと、厳かな自然。 心が澄み渡り、自ずと頭が垂れた。 ありがとうございます。

          「寧静」(ねいせい)世の中が平穏なこと。心が安らかで落ち着いていること。

          「色節」(いろふし)・・晴れがましい行事。

          東京都大島町、大宮神社。 その神社の参道は、一之鳥居をくぐるとすぐに険しい階段となって本殿へと続いていく。 7歳になる娘は七五三で、今日は晴れの着物に身を包んでお宮参りだ。 最初は階段を駆けるように上っていたがすぐに足取りが重くなった。 私は娘と手をつなぎ一緒に階段を上る。 一歩。よいしょ。また一歩。 やがて群生する椎の木が光を遮り、静寂が存在感を増してきた。 ここまでくれば、あとはもう少しだ。 しかし、私は、まだ着かないで欲しいと思った。 娘の手を握ったままもう少し歩い

          「色節」(いろふし)・・晴れがましい行事。

          「喉鼓」(のどつづみ)食欲が盛んに起こること。喉が鳴ること。

          秋田の夏にだけ味わえる、とびっきりの海の幸。岩ガキ。   秋田県男鹿市。なまはげで全国的に知られる、日本海に突き出した半島だ。 ここの食堂で地物の岩ガキを食べられると聞いてやって来た。   注文をすると、それはすぐに運ばれてきた。 「大きい!」 「ええ、大きいでしょう。今だけですからねぇ」 食堂のおばちゃんの笑みに自信が溢れていた。 本当に大きい。カキの身の部分だけで長さが10センチを超えている。 こんなに凄いものを食べてもいいのだろうかという畏れさえ感じた。 添えられたレ

          「喉鼓」(のどつづみ)食欲が盛んに起こること。喉が鳴ること。