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サスティナブルな暮らし|本当に“安全“なLOCO(ローカル)を食べる。

カナダ・モントリオールに来た時、恋に落ちた。ものすごく強烈なやつ。さて、私の恋の話は置いといて(笑)、その彼に最初のデートで連れて行かれたのが、地元の小さいエコ・スーパーだった。

スーパーの名前は「LOCO(ロコ)」

ケベックにいるなら、ケベックのものを食べなきゃ。

と、普通のことのようにその彼は教えてくれた。モントリオールで食材を買うには、大型スーパーから地元の人がやっている小さいスーパー、マーケットまで様々。特に彼が気に入っていたのは、ローカルフード(ケベック州で作られた食材や商品)が買える場所「LOCO(ロコ)」。

ケベックで採れた野菜や果物たち。

ここではケベックで採れたオーガニックの野菜や果物、生活用品を買うことができる。それは食物だけでなく、石鹸や歯ブラシ、化粧品などもなるべくカナダやケベック、モントリオールの小さな会社やショップのものをセレクトしている。農家だけでなく「地域全体を応援する」というのもポイントだ。

環境と身体に優しいエコなアイテム。

日本にいるときも、産地にこだわらないわけではない。少々高くても魚や野菜は日本産にこだわり、スーパーでも手に取っていた。でも石鹸や歯ブラシなどの、全ての生活用品までとは、考えていなかった、正直。この時から「せっかくモントリオールにいるのだから、地元を応援しよう。だってここが好きだから」という気持ちが芽生えた。

今ではケベックにある無農薬の農家から、野菜を直接買っている。

それに、地元(モントリオール)を応援したいだけではない。特に野菜や果物などの食べ物は、毎日、自分の大切な体の中にエネルギーとして蓄積される。その大切なエネルギーを、どうせなら新鮮で化学薬品がない食べ物から得たい、と思う。わざわざ何時間もかけて飛行機で飛んできて、外気に触れて、色や形を維持するために化学薬品をふりかけた野菜を、食べたいか? 私は、イヤだ。だったら10円高くても、ちょっと遠くに買い出しに行っても、地元の無農薬野菜を買って、健康でいたい。

ローカルだからと言って、本当に安全とは限らない?

家の近所にある、マルシェ(ファーマーズ・マーケットみたいな)

それから2回目のデートは、近くにあるマルシェに連れて行かれた。ここでも彼は「買うときはちゃんと野菜がどこから来たのか、確認してね。ケベックってお店の名前に書いてあっても、輸入されたものとか平気で売ってるから。それと、本当に無農薬か、ちゃんとお店を見極めてね。全てを信じてはいけないよ」と熱心に教えてくれた。

そうなのか!なんかオーガニックぽいお店に行けば、全てオーガニックだと信じてたけど、どうやらそうではないらしい。そこまでちゃんとチェックしたこと、なかった。もちろん、お店が嘘をついているわけではないが(そう信じたい)、大事なの「自分でしっかり調べて、本当に信頼できる場所を見つけること」だと思う。

ケベックは小さいけど、イチゴも美味しい!

今では野菜は安心できる農家から直接買っている。コストも普通に買うより、月単位で契約すれば、割安になる。オーガニック=高いみたいなイメージがあるけど、意外とそうではない。調べて計算してみたり、友人と野菜を共同で買ったり、自分次第でコストの工夫はできる。要は「自分が何を求めて、どうなりたいか」。少々めんどくさいことはあるかもしれないけど、自分が求めていれば、それが楽しい作業になる。

他にも、地元の農家と契約していると、良いことがたくさんある。その季節の野菜を受け取ることができるので、その土地の旬がわかる。そしていつも自分では選ばない(どうしてもいつも好きな野菜、買っちゃう)、面白い地元の野菜に出会うことができる。よく友人に「これ、何!?みたことない…どうやって食べるの!?」と、新しい野菜でレシピを考えるのも楽しかった。

こんな感じで、みんなも「本当の地元(ローカル)とは?」をもう一度、考えてみてほしい。意外と身の回りにはたくさんあって、気づいてなかっただけかもしれない。

そして今一度、普段自分が食べているものを見直してみてほしい。私も完璧とはいかないけど、少しずつ、自分のペースで見直していきたいと思う。


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