麻婆豆腐の豆腐は同じ大きさに切らなくてもいいよね?
夫の1番好きな料理は麻婆豆腐だ。
彼は週3で麻婆豆腐でもいいと公言している。
流石に週3で作るのはこっちも飽きてしまうので勘弁してほしいが、それでも一般家庭の倍のペースで作っている。
私のことを、夫の好きなものを手作りする甲斐甲斐しい嫁だと思うかもしれない。それはある意味正解だし、ある意味外れてもいる。
どういうことかというと、確かに喜んでもらえると嬉しいから作っている反面、同じレシピを繰り返し作った方が単純に楽なのだ。
いわば惰性である。
人間は変化を嫌う生き物だ。
新しい職場、
新しい人間関係、
新しいレシピ、
そこに飛び込むには気合いがいる。間違いない味がすでにあるなら危険は犯したくない。
そんな感じで、ぬるっと作り続けた麻婆豆腐。
今日もまた同じように作ってみよう。
まずは炒め。
ネギ、ニンニク、生姜の中華3点セットを細かく刻む。油、豆板醤とともに香りが出るまでよく炒める。
どれくらい炒めるのかというと、片手間で豆腐を切ったり調味料を計量したり、写真を撮ったり出来ちゃうくらいは炒める。
十分に炒めたら挽肉を入れる。
周りを焼き固めてから粗く崩す。わたしはゴロゴロとしたお肉の食感が残ってるのが好き。
ポロポロにすると、ご飯にからまるからそれも良し。
さすれば、水、甜麺醤、醤油鶏がらスープなど調味料を入れて、さらにお豆腐も入れる。
麻婆の主役であるお豆腐。
私はお豆腐を上手に切れない。
同じ大きさに切れた試しがない。その昔、料理教室で働き始めた頃、先輩からお叱りを受けたこともある。
いつも急いでいるし、雑な性格もあるし、そもそも同じ大きさに切ることをあまり重要に思っていない節がある。麻婆豆腐の豆腐はどうせ崩れるんだからって言い訳ができるのがよろしくない。これが鍋のお豆腐とかだったらもう少し緊張感も出るというもの。
お豆腐がグツグツと温まってきたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。水溶き片栗粉は一度火を止めて、粗熱をとってから入れる。
怒っている人に正論を突きつけると逆ギレされるように、熱々のところに水溶き片栗粉を入れるとすぐ固まってダマになってしまう。
冷ましてから入れて全体を混ぜてから加熱する。そうすると均一にとろみがつく。
最後にまた刻みネギを入れて完成。
麻婆豆腐はあんまり映えない料理だけど、そんなこと麻婆豆腐本人は気にしていないだろう。だって間違いなく美味しいから。
花椒とか豆豉とか、中華食材を使うとより本格的なお味になる。近くのスーパーに売ってないから私は入れないけど、と書いていたら先日見つけてしまった。豆豉は入れると本当に美味しくなるからおすすめよ。
麻婆豆腐はご飯にかけて食べると最高に美味しい。
ミリ単位で豆腐を綺麗に切れる人にはなれないし、今後なる見込みもないけれど、美味しい麻婆豆腐は作れるからよしとしよう。
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