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【小暑】温風至(あつかぜいたる)2022
お稽古への道すがら
今週の季節の言葉はなんだろう
今日は何日だろうか、どの茶杓を使おうか
などとぼんやり考える。
云々考えたところでパッと出てくるわけではないわたしには、バイブルが必要で。そのうちの一つが、茶道手帳。
月カレンダーには二十四節気七十二候が、週のカレンダーにはその週の季語が記されている。これを頼りに、iPhoneでその言葉について調べたり日付や月に関連した代の茶杓を数種類ピックアップしている。
この日は、小暑・温風至。気温があがるとともに、暖かな風が吹いてくる頃。
そういえば、去年の今頃も同じ【温風至】というタイトルのnoteを書いていた。
空の高い夏を経て、木々が彩られて、モノクロの世界がやってきて、また芽が生えてくる。そうやって続いていく日々の中で、また今年も同じ時期にお稽古に行って同じタイトルのnoteか書けることが、日常が続いていくことが、本当に本当に嬉しいと思う。
未知のウイルスがやってきて、学校も仕事もお稽古も全てが止まってしまったあの頃は、「日常」なんてものはもう永遠に帰ってこないのかもしれないと、陽だまりのなかどうしようもない不安に包まれていたけれども。それでも、今日も、温かい風がむわっと、わたしを包み込んでいく。
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7月は、焼き物だけでなくガラスでできたギヤマンと呼ばれるお道具がたくさん出てくる。どのお道具を見ても「わぁ、今年もあなたたちにお会いできてとても嬉しいわ」と親しみの気持ちが溢れてくる。
季節がめぐり、お道具もまた、一年ぶりに夏のものが見られるようになってきた。水屋で支度をしながらお道具たちを眺めていると
「今日は、ギヤマンのお茶碗を使いなさい。涼やかな気分になるでしょう。」
と先生から声がかかる。
見て涼しむは、聴覚障害のあるわたしにとってはとても親しみのある表現で。シャカシャカと点てるお茶は、春夏秋冬ツーっと染み入る熱さだけれども、夏は透き通った色味のお道具やキラキラとした水が滴る様子を眺めているだけで心が落ち着く。
今年もまたキラキラ輝くお道具たちと、大好きな先生と、この夏を過ごせることがとてもとても楽しみです。
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