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あたりまえの日常を手紙に

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わが子が15歳になったときに渡す手紙です。
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2020年6月の記事一覧

6月の「つけたしアウトプット」

先月から始めた、自分の記事に対してアウトプットを付け足す取り組み。

過去に書いた記事をいくつかピックアップしてみます。

今年の1月に書いた記事なのに、なぜか6月によく読まれました。

最近、「答えがわかっていることを質問するのは、面白くない」「なぜと理由を問いただすと、それはハラスメントではないか」と問いについて学ぶ機会がありました。

記事を読み直して、聞かなくてよいことを質問しないことも重

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#33 「お前って言ったらいけないんだ」

#33 「お前って言ったらいけないんだ」

(4歳のわが子が15歳になったときに渡す手紙です)

誰に教わったのかわかりませんが、君は両親が「お前」という言葉を使うことをひどく嫌います。「お前何やってんだよ」とポロっと言うと必ず「あ、お前って言った」と指摘が入ります。

私も君にそんなことを教えた記憶がないので、きっと何かの動画や幼稚園で聞いたことなんでしょう。子どもに言葉遣いを注意されるなんて、考えたこともありませんでした。

今でも君は

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#32 なんでも心の問題にしてはいけない

#32 なんでも心の問題にしてはいけない

(4歳の娘が15歳になったときに渡す手紙です)

最近、君は寝る前に突然大泣きすることがあります。たまにですけどね。

幼稚園が始まり、環境が変わって緊張する場面が多く、疲れているのではないか。平気そうな顔をしているけど、実は不安でいっぱいなのではないか。

と色々と、われわれ両親は考えました。

あるとき、君がバスから降りて、公園の遊具を登り「私は話を聞いてほしいだ〜」と叫んだことがあるそうです

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ちょっとしたブレイクタイムに「タイトル読書」

ちょっとしたブレイクタイムに「タイトル読書」

最近、大学時代に読んだ本の再読を始めました。

一度読んだ後(中には読んでいない本も)本棚に入って数年間経ったものを引っ張り出しています。いつか読むだろう(読み直すだろう)と棚に入れっぱなしになっていたので、その「いつか」を強制的に作っているわけであります。

かつて、彼女からもらったものを別れた後も捨てられなかった男です、私は。より多くの新しい本との出会いのためにも、ここで本棚一掃キャンペーンを

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#31 全ては、ワタシ専用で、私のモノ

#31 全ては、ワタシ専用で、私のモノ

(4歳の娘が15歳になった時に渡す手紙です)

最近、祖父母に会いに行けないので、ビデオ電話をかけて、近況についてお話をしています。君が、画面に向かって「ばあば、じいじ」と声をかけると、向こうは満面の笑みで応えてくれます。

最初の頃は、テレビ電話で何を話して良いのかわからず、恥ずかしがっていました。しかし、最近は、幼稚園にいくようになったので、どんなカバンで通っているのか、カバンの中身は何なのか

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#30 命にかわるものなんてない

#30 命にかわるものなんてない

(4歳の子どもが15歳になったときに渡す手紙です)

今年は例年より早く、海へ遊びに出かけました。

昨年の君は、波が怖くて、海に入っていくことができませんでした。しかし、今年は、自分から海に向かって走り出し、パシャパシャと音を立てて楽しんでいます。

ただ、ちょっと水位が深くなったと感じると、すぐに足を止め、全速力で浜辺に戻ってきます。楽しむ中でも、程よい恐怖心があるようで、私は少し安心していま

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「どこに居ても、変わらないよね」は褒め言葉である

「どこに居ても、変わらないよね」は褒め言葉である

「キムタクは何をやってもキムタク」
毎年、違った職業の役をこなし、連続ドラマの主演をしていた木村拓哉さんがよく言われていた言葉。

これは、一般的には彼の演技を非難する意見であります。しかし、私は彼への褒め言葉であると感じます。というのも、普段と同じ振る舞い、行動を、違う環境(役柄)で行うことができるのは、難しいものだからです。

この言葉を身近な例に当てはめてみると、「違ったコミュニティに参加し

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