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あたりまえの日常を手紙に

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わが子が15歳になったときに渡す手紙です。
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2020年4月の記事一覧

#25 「君はそこにいる」それだけでいい。

#25 「君はそこにいる」それだけでいい。

(4歳のわが子が15歳になった時に渡す手紙です)

先日、君は珍しく「ママがいない」と大きな声を出して泣きました。母親から離れて遊ぶことをなんとも思わない君。自分のことは自分でやりたいタイプ。そんな君でも、急に母親がいなくなると不安になるものですね。

それに、最近は「ねえ、見て」と私に自分が書いたお絵かきや自分の見ているアニメ、変な顔、あらゆることを見せようとしてきます。私は大した返事はしていな

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#24 好きの履歴を残しておこう

#24 好きの履歴を残しておこう

(4歳のわが子が15歳になった時に渡す手紙です)

君がつい半年前までは、プリキュアが大好きでしたが、今は弟と一緒にパウパトロールを楽しんでいます。

私も幼い頃に見たアニメって、思い出に残っています。

こうやって比較すると、なんとも歴史を感じますね。

私(父親)の世代は、幼い頃、友達と同じコンテンツ(アニメや漫画、おもちゃ)を楽しんでいました。けれども、君の世代は、みんな楽しんでいるものが違

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自分のアンインストール時間

自分のアンインストール時間

たくさんの人とワイワイ語り合ったのは、いつのことでしょう。イベントや飲み会は、遠い過去の思い出ようになっていますね。

これだけ日常が大きく変化すると、人間はどこまで適応できるものかと不安になります。ただ、一方で、既存の仕組みが崩壊している時だからこそ、新しいことができるとも考えれます。

今まで良いとされていたことが、これからずっと良いわけではないので。人間関係を構築するには、対面で会話をするこ

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リモートワークを覗き見する、子どもの気持ち

リモートワークを覗き見する、子どもの気持ち

自分の部屋で仕事をしていると、4歳のわが娘がガチャっとドアを開けて入ってくる。

「どう、似合う?」

母親にいつもと違った髪型にしてもらったようで、その出来のよさを父親に見てもらいたかったようです。

リモートワークが増えてきた昨今、子どもがいて集中できないという悩みを抱えている人が多いとネット記事をよく目にします。そんな気持ちに同感しつつ、一方で、子どもの様子を見る時間が増えたことで、わが子が

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#23 1回跳んで、休んでもいい。

#23 1回跳んで、休んでもいい。

(4歳の娘が15歳になった時に、渡す手紙です)

最近の君は、縄跳びで遊ぶようになりました。とは言っても、前跳び、後ろ跳びのように縄を自分で回して跳ぶことは、まだできません。大縄跳びのようにわたしが縄を回した場合でも、飛ぶことは難しいようです。

郵便屋さんの落し物、って歌を歌って、波打つように縄を動かしても、上手く跳びこえることができません。

そして、ついには、縄を地面に置いて、その縄をジャン

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