リモートワークを覗き見する、子どもの気持ち
自分の部屋で仕事をしていると、4歳のわが娘がガチャっとドアを開けて入ってくる。
「どう、似合う?」
母親にいつもと違った髪型にしてもらったようで、その出来のよさを父親に見てもらいたかったようです。
リモートワークが増えてきた昨今、子どもがいて集中できないという悩みを抱えている人が多いとネット記事をよく目にします。そんな気持ちに同感しつつ、一方で、子どもの様子を見る時間が増えたことで、わが子がどんな気持ちでいるのかも、以前より感じられるようになりました。
わが娘は、彼女なりに、父親が仕事をしているから部屋に入ってはいけないことを感じ取っているようで、やたらめったら、部屋に入ってきません。彼女の場合は、それでも自分の気持ちを我慢できなくて、ドアを開けているように見えます。
では、なぜしてはいけないと言われても、わが娘はドアを開けるのでしょうか。それは、父親に認められたい、褒められたい、受け入れてもらいたいという気持ちの表れだと感じます。
私としては、いつもそれなりの時間をとって(特に夜)、読み聞かせをしたり、一緒にお絵かきをしたり、コミュニケーションをとっています。子どもには、私の子を思う、親心が伝わっていると思っていました。
しかし、思い返してみれば、子どもの存在を認めるような「言葉」は伝える機会が少なかったと気づきました。
「かわいい」「好きだ」「すごいね」「あなたは素晴らしい」「ありがとう」
子どもの人格・存在を認める言葉が足りない。これは自分が言い過ぎていると思うくらいがちょうど良いのではないか、と思います。はっきり、わかりやすく、繰り返す。思っている以上に面倒くさくなったり、恥ずかしくなったりして言い続けられないものです。
幼児期は、頭を撫でて欲しい、抱きしめて欲しい、すべてのわがまま、甘えを言葉にできない時期です。わかりやすいくらい言葉や表情、行動で愛していることを伝えないといけない、そう思います。
大人でも同じですけどね。
ガチャっとわが娘が入ってきたら、「私の愛情表現が足りないんだな」と反省することにしました。
悪いのは子どもではない、そう心に留めておきましょう。