どうして嘘がやめられない? 嘘をつく子供や大人の心理状態とは
みなさんこんにちは。
こころのセルフケアラボ
サリューナです。
今日は、嘘をつく人の心理状態についてお話しします。
あなたは人に嘘をつかれて傷ついた経験はありますか?
もしくは自分が嘘をついて
人を傷つけてしまったことはありますか?
嘘をついたことがない人はいないと思います。
なぜならそこには優しい嘘もあるからです。
例えば、待ち合わせでかなり待ったけど「私も今来たとこ」と言ったり
誰かのヘアスタイルや服装を似合ってないと思っているのに「いいねーステキ、似合ってる」と褒めたり。
そうゆう人間関係を円滑にするための嘘はありますよね。
相手も嘘だとわかってるかもしれません。
自分のことを大事にしてくれてるんだな。
そう思える思いやりの嘘。
それは誰も傷つかないからいいと思うんです。
でも厄介なのは
誰かを傷つける嘘。
その場をつくろうための後でバレてしまう嘘。
ではなぜ後でバレるかもしれないリスクをしょってまで嘘をつくんでしょうか。
私は最近それがわかってきました。
大人の嘘でも子供の嘘でも
そのメカニズムは全く同じです。
それは
本当の自分がダメだと思っているから。
本当の自分で嫌われるのが恐いから。
嘘をつくのは、それまでの人生の経験の中で
ダメな自分を見せた時に、否定されたりがっかりされてきたからです。
それは大抵子供の時に親(特に母親)から何度もありのままの自分を拒否されてきたからです。
"こんな悪いことをする子はママ嫌いよ"
"どうしてこんなことするの。はずかしいからやめなさい。"
"どうしてできないの。もういい加減にして。ママ知らないからね。"
"ママ許さないよ。"
"これができたら好きなことしてもいいよ。"
"早くしなさい。もうグズなんだから。"
教育のために、子供を注意することはあります。
それ自体は必要なことです。
でも、太字の部分の言葉。
それが嘘を作り出す嘘製造機となっています。
こんな自分では愛されない…
恥ずかしい…
見捨てられる…
受け入れてもらえない…
できる自分なら受け入れてもらえる…
こうして
ダメな自分では生きていけない
という誤った価値観が子供の時に形成されます。
そしてその価値観を持ったまま大人になります。
すると、他人に好かれるためには偽りの自分を演じなければいけないと思い込むので、嫌われる要素の自分を排除していきます。
そうすることで
完璧で清廉潔白な自分でいることで愛される
という世界ができあがります。
本当はそのままのあなたで愛される世界なのに…
そして嫌われないために嘘をついて、それがバレて結局嫌われます。
信頼を失います。
でも、それでもやめられないんです。
それは最初から正直にダメな自分を出して嫌われるよりいいと思うから。
もし嘘がバレたとしても、どうせありのままの自分を見せた時と同じように嫌われるなら、ワンチャン嘘がバレなかったら完璧な私を演出し続けられる。
そっちのほうがお得ですよね。
だから嘘をつくんです。
これは嘘によって信頼関係が崩れて、さらに嫌われることを想定していません。
とにかく見捨てられないことが最重要事項だからです。
親にこのように育てられると
信頼関係を築く土台ができていません。
だから、
自分の悪い部分を隠すことでしか相手に信頼してもらえる自分でいられない
というパラドックスが生まれます。
もしお子さんが嘘をつくようなら、ダメな子供を否定するのを今日からやめてみてください。
できない時、失敗した時、悪いとわかっててした時
このような場面でも、そんなあなたでも私は愛しているという態度でいてください。
条件を与えたり、他人からどうみられるかで子供を評価しないでください。
ありのままのできないあなたもそれでも応援している。大丈夫だと言ってあげてください。
大人でもそうです。
嘘をつくのはあなたに嫌われるダメな自分であることが恐いんです。
だから相手を普段から否定しないでください。
いい時だけを受け入れる態度ではなく
できていないこともまあしょうがないとどーんと構える態度を示してください。
すると少しづつ、これはどうかな? こんな自分は大丈夫かな?と
相手からお試し行動が出てきます。
その時に否定したり怒ったりすると、信頼がまたゼロになってしまいます。
信頼関係を築くのは時間がかかります。
まずはできない自分を許しましょう。
するとできない相手も許せる器の大きなあなたになれます。
いつも応援しています。
サリューナ