黄瀬白玖
文學界新人賞応募作品です。
第3回京都文学賞応募作品。一部に成人向けの表現が含まれます。
群像新人文学賞投稿作品 (改行等は投稿時のままです)
黄瀬 白玖とは 京都在住。 純文学方面中心のアマチュア文字書き。 個人文芸サークル『かいのき』として活動中。 たまに聞かれるが本名ではない。 インク沼の住民。万年筆用瓶インク収集中。 好きな色は青と紫。 甘党。 別名義にてBL・百合中心に二次創作小説を執筆。 既刊案内以下は黄瀬白玖による文芸サークル『かいのき』の既刊案内です。 通販は基本的に、BOOTHの匿名配送にて承っております。 委託販売は現在実施しておりません。 わたしのための私(2024/01/14発行) 文
転職活動を試みている。 うまくいけば、仕事は平日だけになって、実勤務時間は増えるかもしれないし、新しいことを覚えないといけないからしばらくはハードだろうけれど、お給金も増えるかもしれない。 今は、常用型派遣。 派遣元の会社には正社員として所属して、そこから派遣先の会社に行って仕事をしている。 正直、給料は低いし、昇給もほぼないし、派遣契約が切られたら、またイチから新しい職場を探さないといけない(上司がサポートはしてくれる)。 普通のひととだいたい同じように働いているのに、賞
ヴィレッジヴァンガードという、雑貨てn……書店を知っている人は多いと思う。 そう、あのなんだかごっちゃりしている店は、ああ見えて書店だ。 最近はイオンモールに行ったらテナントとして入っている店というイメージがある。 どうも最近は業績が思わしくないとのことで、ライブドアニュースにも取り上げられていたので(記事のリンクを置いておく)かつて私が足を運んでいたヴィレヴァンの思い出話をしようと思う。 私が高校生だった10数年前、ヴィレヴァンは学校帰りに時々行く大津パルコの(滋賀にパ
SNS上では『りんか』というハンドルネームを使っている。ここで交流がある人はほとんどがネット上だけの知り合いで、リアルでの交流と言えば現場が重なったりすると挨拶をしたり、缶バッジやキーホルダー、舞台のブロマイドなどのグッズを郵便で交換してもらったりするくらいだ。それ以外の人は、顔も本名も年齢も知らない。住んでいるところは、ざっくりとした地方が分かる人もいれば、府県単位まで公開している人もいるし、まったく明かしていないけど日本国内なんだろうなというくらいしか分からない人もいる
台風10号がのろのろと九州から四国の辺りを移動している。 九州や、静岡や関東では土砂降りの雨で、新幹線が止まったりして大変なことになっているというのに、関西は冗談のような晴天だ。 おまけに気温が高い。 今夜出発の夜行バスで、彼女がこちらに遊びに来る予定になっている。 バス会社の運行情報は逐一チェックしているが、本来のルートであるはずの新東名高速は通行止めだ。 いつもは朝早くに到着するが、もしかしたら遅くなるかもしれない。 9月1日は、大阪・南港の方でイベントがあるのだが
たまにはちょっとくらい有益な情報を流そうと思う。 皆様、「acure」はご存知だろうか。 JR東日本系列のブランドで、JR東日本の駅の自動販売機の結構な割合をこれが占めている(水色でacureとロゴが入っている)のだが、この自販機で展開されている飲料シリーズに「acure made」というものがある。 「From AQUA 天然水ゼリー」とか「青森りんごジュース」を見たことがある人は、JR東日本のエリア外の人でもある程度いるかもしれない。 特に関西圏だと、JR西日本のイコ
一年前か二年前か三年前か、忘れたけどそれくらいの間で、X(Twitter)の相互フォロワーの相互フォロワーA子と、そのまた相互フォロワーB子が『お付き合いしています』って報告ツイートをしていたことがある。 私は直接フォローしてないから、へえそうなんだ、くらいに思っていた。 交際報告って必要なのかなあって、芸能ニュースとか見ていて思う。 でも、SNSとかの広いようで狭いコミュニティだと、必要かもしれないなとか思ったりもする。 特に同性で交際していると。 同性の友人だからといっ
自傷って言ったら何を思い浮かべる? まあベタなところで、カッターナイフとかカミソリで手首や腕を切るリストカットあたりか。 私はスキンピッキング(皮膚むしり症)と抜毛症を患っていて、気をつけてはいるけれど指の皮膚を爪でむしってしまったり、髪の毛を抜いてしまったりする。 このふたつは精神医学では強迫スペクトラム障害(OCSD)にカテゴライズされているそうだけれど、自傷行為も強迫スペクトラム障害の中のひとつらしいので、まあ大きなくくりでは同じあたりにいる。 抜毛症はだいぶ鳴りを
二次創作BL(ボーイズラブ)の方の活動の話。 白玖の話だけ聞きたい人は、無理に読まなくても大丈夫。 別の名義で二次創作BLの活動もしているけれど、気づくと二次創作の即売会イベントに初サークル参加して四年が経っていた。 四年前、コロナの大流行が起きる直前のこと。 大手ジャンルにいながら、そしていわゆる『人気の高い』キャラクターを推していながら、私の推していたカップリング(CP)は当時はドがつくマイナーだった(し、もう一人の方の新刊はどうやら特にカップリング作品ではなかった)
神戸っ子や大阪人の家には、洋菓子店「モロゾフ」のプリンのガラス容器がだいたい数個あって、麦茶のコップにされていたりする――。 という話を知ったのは大人になってからのことだ。 モロゾフのプリンはガラス容器で作られていて、この容器を使うことで内部にじっくりと均一に熱が入り、絶妙なやわらかさの仕上がりになっているそうだ。 だいたい百貨店とかの、いわゆる『デパ地下』と呼ばれるエリアで洋菓子店が並んでいるところにあったりする、モロゾフ。 特に機会に恵まれなかったのでプリンを食したこと
2月9日は彼女との交際9ヵ月記念日だった。 この日の夜、私は初めて、東京より遠くまで行く夜行バスに乗り込んだ。 大阪・京都から東京より北、福島を結ぶ高速バス路線はひとつしかない。 出発時刻も乗り場もよく知っていて、何度も見送っているのに一度も乗ったことがなかった夜行バス・ギャラクシー号に、私は今回初めて乗り込んだ。 片道10時間以上の長旅だ。 座席の選択が良かったのか悪かったのか、自分の前の乗客には恵まれなかったが(私が乗り込んだ時点で真っ平らに背もたれを倒していた)、後ろ
最近note更新してないなってことに気づいたので、何か書く事ないかなと探しています。 こういうとき用のエピソードの引き出しが少ない人間です。 あんまり何もないのですが、今週末に本州の北の方までちょろっと出掛けることになりました。 今決まったことではありません。 もう少し前から決まってましたので、夜行バスもホテルもちゃんと取りました。 夜行バスでは現地まで行けないので、途中まで行ってお迎えに来てもらう予定です。 わりと保守的な人間では、ないわけではないので、行く先々で困った
日曜日は文学フリマ京都8お疲れ様でした。 体感的なところを少し。 書いた人の諸情報: 2023年の文学フリマ大阪を始めて一般で訪問。 文学フリマへの出店は初めて。 公募賞でも結果が出ていない、文芸の辺りではまったくの無名。 二次創作系の同人誌即売会はここ4年ほど、年に1~2回サークル参加(頒布側)。 今回用意したものは、薄めの文庫本(新刊)と無料配布ペーパー、そしてカード・豆色紙サイズの人魚のイラストでした。 今回売れた文庫本の部数は、片手の指で足りる数でした。 無配ペー
明後日になりました。 文学フリマ京都8、みやこめっせにて開催です。 11:00~16:00(最終入場15:55)となっております。 入場無料! 入場無料です! 近くには美術館や蔦屋書店や動物園もあるので、何かのついでにぷら~っと立ち寄るのもオススメです。 私は「う-02」で場所をいただいています。 わりと入口すぐです。 見本誌コーナーからもけっこう近いです。 新刊の文庫本とミニ原画、加えてなんとか書き上がったのでコピー本を置く予定をしています。 (コピー本だけまだラインナッ
「それで、いつになったら結婚相手を連れてくるの?」 何度目かいちいち数えていない、実家に帰るたびに母から聞かされる口癖のような質問。ごめんね、一生連れてこないと思うよ。そんなことはさすがに言えず、だっていい人いないし、と曖昧に笑って躱す。二〇代半ばから少し後半に差し掛かった。 「いい人いないったって、今どき、何かしら方法があるでしょう。合コンとか、あと、まっちんぐあぷり、とかいうやつもあるし」 「出会い系じゃん」 「テレビのCMでも、まっちんぐあぷりで運命の相手探しって言っ
いよいよ、来週の日曜日、14日に迫ってきました。 文学フリマ京都8に『かいのき』として出店します。 京都市勧業館みやこめっせにて11:00~16:00、入場無料です。 配置は「う-02」です。 ウニ、と覚えてください。 今のところ、本は新刊のみです。 Webカタログに書影を載せておくのを忘れていました。 作品情報は掲載の通りです。 上記リンク先がサンプルになります。 当日は見本誌コーナーにも本を置く予定です。 文庫判の新刊だけだと机上があまりにもすかすかなので、本当は