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本当は、外の世界と繋がっていた

発作が出るとき、わたしはいつも、ひとりぼっちだ。

外の世界から切り離され、わたしはわたしのからだ一つで、何もかもをこなさなければならない。

背中がぞっとして、心臓が「ドドド」と早鐘を打ち、外の世界は真っ暗闇で。

わたしは、これをひとりで収めなくてはならないのに。

エネルギーが足りない。

こわい。たすけて。

*

外の世界と繋がりたくなかった。

理解できない人たち。

理解できない社会構造。

理解できない習慣。

わたしは、それと繋がることを拒否した。

でも、"生きていくため"に自分を押し殺し、表面上は外の世界と合わせた。

*

わたしが見ていた『外の世界』は、一面的だった。

歪んだレンズを持っていたから、それが絶対的なものだと信じ込んだ。


本当は、その気になれば、外の世界と繋がれた。

でも、繋がるための細やかな感覚を持っていると、今の世界ではあまりにも生きづらくて、それをサビつかせた。

外の世界との繋がりを絶ったわたしは、エネルギーが足りなくなり……。

発作が出るようになったのだ。


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