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fuyusakura10
本当は、外の世界と繋がっていた
発作が出るとき、わたしはいつも、ひとりぼっちだ。
外の世界から切り離され、わたしはわたしのからだ一つで、何もかもをこなさなければならない。
背中がぞっとして、心臓が「ドドド」と早鐘を打ち、外の世界は真っ暗闇で。
わたしは、これをひとりで収めなくてはならないのに。
エネルギーが足りない。
こわい。たすけて。
*
外の世界と繋がりたくなかった。
理解できない人たち。
理解できない社会構造。
理解できない習慣。
わたしは、それと繋がることを拒否した。
でも、"生きていくため"に自分を押し殺し、表面上は外の世界と合わせた。
*
わたしが見ていた『外の世界』は、一面的だった。
歪んだレンズを持っていたから、それが絶対的なものだと信じ込んだ。
本当は、その気になれば、外の世界と繋がれた。
でも、繋がるための細やかな感覚を持っていると、今の世界ではあまりにも生きづらくて、それをサビつかせた。
外の世界との繋がりを絶ったわたしは、エネルギーが足りなくなり……。
発作が出るようになったのだ。
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