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同担拒否、そして他人からの賞賛 1114文字 35分
「あの、今日の発表めっちゃ良かったです!」
先週の授業の後、チャリ置き場にて錆び付いた鍵穴と格闘していたらふと知らない声が私を呼びかけた。
振り向くとどうやら先程までの授業が同じであった子で(20人もいない授業ではあるが、マスクをつけている上に、世の中の人間皆顔が薄すぎてまるで覚えられない)、私がグループの代表として教壇に立って発表した内容に、ずいぶんと感銘を受けた様子であった。
これまで話し
髪色交換 窓口の向こうのあの子(11/1の日記)
課題が提出できなかった。
せっかく前日までに、指定された教科書のページを読み、評価基準やめあてを始めとする「授業指導案」なるものを不慣れなりに書いてきたにも関わらず、当日USBを握りしめてコピーしようと思ったらそれが出来ないのである。まず第一に、学内のコピー機を使うためにはコピー元のデータをパソコンから飛ばさないといけない。私の中に、ノートタイプで軽量とはいえ、そこそこの体積と重さを伴うパソコンを
住まいの弱みを握る者(10/21の日記)737文字33分
あれやこれやあって、事情も、料金もちょうど良かったので、引越しをすることになった。
初期費用の振り込みを終えたのだが、まあ高い。その辺り見積もってアルバイトをしていたし、覚悟はしていたのだけども、やっぱり高いもんは高い。というか、なぜ人間に必須の「衣食住」をさ、人は個人の稼ぎから金を出さねばならないのだろうな。それらがないと所謂一般的な社会生活をしていくことが基本困難なのだとして、なぜそれを個人の
ジーパンで寝ようとしたら叱ってくれる友人(10/19の日記)702文字19分
ここ数ヶ月、私は朝起きて着替えるという習慣を失っている。オンライン授業が主だったのもあり常に部屋着・屋内生活を余儀なくされていたことも深く関わっている。寝る時に着ていた服を次の日の夜まで着続ける生活を送り始めてからかなり長い。
そのこともあって、私は本日友人宅にて、次の日に着ていくジーパンを風呂上がりにはきそのまま寝ようとした。そしたらちゃんと怒られた。荷物が増えるのを防ぐために、2泊するにも関わ
ポエジャンの続きⅡ(手を伸ばし追いかけた)
日付・いつか
僅かばかりのキーマカレーを高温で熱したら死ぬほど暴れ回って、ストラックアウトみたいに白ティーに飛んでエラいことなって、閉口しつつも(これからご飯食べるってのにね)皿にくんで、ラジオを左手で流し、小雨を見つつ、口に運ぶ うめー
日付・不明
体を固くし、仰向けに、脚を内股にして寝っ転がっている小さなゴキブリを、窓枠の隅に発見した時に 明らかに数日前まで息があって、(虫にも肺はあるのかな
ぬきたし(抜きん出た姉としての器量もない私はこの世界でどうすれば)
「ピザパンのラス1、弟に残しといたってね。あの子1個しか食べてないから」朝食時ひとりで見たその母からの書き置きは、平等どころか、あまりに私に肩入れしたものであった。私は既に心の赴くまま3つほどピザパンを食していた。これは結果として、変わらないものであるから、仕方ない。謝罪することも無い。必要ない。
「良き姉」という虚像は私に程遠く、また憧憬の対象というわけでもなく、かと言って特別憎むべきものでも