サカナブックスでドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』のトークイベントを開催する理由
4月下旬、アップリンク吉祥寺でドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』を鑑賞した。同館での上映最終日とあってほぼ満席だった。
スクリーンに映し出される魚たちの美しさ、そして川や森、山の壮大さ。水や生きものたちが奏でる自然の音、思いや熱量が伝わってくる研究者らの声、そしてそれらに重なる劇伴。
テーマ・内容はもちろんのこと、映像美と心地よい音楽に心を揺さぶられた。
サカナブックスは同映画の撮影に協力しており、昨年映画が完成する直前におよそできあがった内容をパソコン画面上で視聴させてもらっていたのだが、やはり映画は映画館で観るべきだと改めて感じた。
誰かと語り合いたくなり、もっと話を聞きたくなる
この映画は鑑賞後に誰かと語り合いたくなる。それだけテーマが重厚で、そう簡単に答えの見つかる内容ではないからだ。
「種を守るとはどういうことなのか」
地球上で最も多様な脊椎動物・イワナを通して、現代社会において<種を守る>とはどういうことなのかを考えるきっかけを与えてくれる。事前に有している知見によって感想は大きく異なるだろうが、鑑賞後にはもっと研究者らの話を聞きたくなる人が多いのではないか。そして、語り合いたくなるのだ。
6月2日(日)にトークイベントを開催
劇場公開に伴い映画『ミルクの中のイワナ』公式フィルムブックが刊行された。映画鑑賞後に思考を整理したり情報を補完したりするのに最適で、『本』単体としても成立する“濃い”内容だ。
この公式フィルムブックの刊行を記念したトークイベントを、6月2日(日)にSAKANA BOOKSで開催する。
映画にも出演したイワナ研究の第一人者である森田健太郎氏 (東京大学大気海洋研究所 教授)、北海道然別湖や朱鞠内湖での遊漁と保全を研究領域とする芳山拓氏 (神奈川県水産技術センター 博士・水産科学)、遊漁研究の第一人者である坪井潤一氏 (国研・水産研究・教育機構 水産技術研究所 主任研究員)をトークゲストに迎えるほか、坂本麻人監督や公式フィルムブック編集長の若林輝氏(RIVER-WALK)、副編集長の奥田祐也氏が登壇する。
公式フィルムブックを共通の“参考書”に、これからのイワナと私たちの未来を探る濃密な1日となる。
トークイベント概要
●イベント名:『ミルクの中のイワナ フィルムブック』出版記念トークイベント【イワナとわたしたち - 深山幽谷をめぐって】
●日時:2024年6月2日(日) 13:00~17:00
※トークイベントは三部構成です。
※お好きな時間にご入場いただけます。
※書店営業時間は12:00〜17:30です。
●場所:SAKANA BOOKS/釣り文化資料館(東京都新宿区愛住町18-7)
●参加方法:有料チケット制(購入はこちら)
●参加料金:3,000円(税込/特典ステッカー付き)
●定員:30名
●主催:一般社団法人 Whole Universe
●共催:株式会社週刊つりニュース/SAKANA BOOKS
●協力:RIVER-WALK
★プログラム(予定)
第1部 13:00〜14:00(1時間)
テーマ:「ミルクの中のイワナ フィルムブック」
登壇者:坂本麻人(映画監督)、若林輝(RIVER-WALK)、奥田祐也(編集者)/ファシリテーション:川村まなみ(SAKANA BOOKS)
第2部 14:10〜15:30(1時間20分)
テーマ:「釣りがつなぐ魚の保全と地域振興」 登壇者:芳山拓(神奈川県水産技術センター)、坪井潤一((国研)水産技術研究所)/ファシリテーション:坂本麻人(映画監督)
第3部 15:40〜17:00(1時間20分)
テーマ:「イワナエコロジー」
登壇者:森田健太郎(東京大学大気海洋)、坪井潤一((国研)水産技術研究所)/ファシリテーション:若林輝(RIVER-WALK)
★その他
・トークイベント開始前や休憩時間に書籍等をご購入いただくことが可能です。
・トークイベント終了後には『ミルクの中のイワナ フィルムブック』購入者を対象にサイン会を予定しています。
・当日は『ミルクの中のイワナ』オリジナルグッズを特別販売いたします。
※プログラムは予告なく変更される場合があります。
※お申し込み締め切りは定員を鑑みて予告なく実施する可能性があります。
※書店は通常営業となり、釣り文化資料館が会場となります。
※お連れのお子様(中学生以下)は無料でご入場いただけます。