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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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記事一覧

秋の名残りと冬のはじまり、雅味近どう

岐阜に来ました。ひさしぶりに雅味近どう。前回来たときは鮎の季節で、それからなんと半年経った。秋の名残りと冬のはじまりを感じる季節にそういう料理を今日はたのしむ。 まず前菜。 ごま豆腐にトマトの出汁漬け、柿の器に柿の白和え。 だし巻き玉子に真鯛の小袖寿司。 イワシの甘露煮、鯛の肝。 どれも滋養に満ちた味わい。特にイワシのホロッとほぐれてとろける感じにウットリします。 続いて松茸の土瓶蒸し。 秋の名残りのゴチソウで車海老まで仕込まれていた。香り豊かでシャキシャキとした食感軽快

レンガ積みの窯で焼くハンバーグ

ひさしぶりにおいしいハンバーグを食べてやろうと、千駄ヶ谷。 「CHACOあめみや」にやってくる。 煉瓦の壁を右手にながめ地下に降りると入り口脇に石を積み上げ築いた暖炉。中に炭が熾ってて上に網を置き肉を焼く。 肉が焼けるにしたがって空気が煙る。おいしい匂いにお腹がなります。 注文するとすかさずサラダがやってくる。 霜が降るまで冷やされたガラスのボウルにレタスにトマト、スライスオニオン。どれも見事に状態がよく、ソースポットにサウンザンアイランドドレッシングにフレンチドレッシ

ふっくら玉子が主役の雑煮

先日、お雑煮の話をメンバーサロンで書いたら「上野のみはしのお雑煮がおいしいですよ」とブログにコメントを頂戴しました。 打ち合わせの合間にちょっと時間があって、行ってみるかとやってきてみた。 ご婦人方で店はにぎやか。多くの人があんみつ、みつまめ、お汁粉と甘味を食べていらっしゃる。 中にはおでんをおかずに赤飯を食べる人もいたりして、あぁ、あのおでんもおいしそう…、って思いながらも初心貫徹、雑煮をたのむ。 朱塗りのお椀。 蓋がちょっとずらされていて、すでにおいしい出汁の香りが

口の中でリゾットになっていくオムライス

交通会館の3階にはじめて来てみる。 有楽町の駅前にあるかつて開店レストランがあったランドマーク的なる老舗ビル。地下に手軽でおいしいお店がたくさんあって、地下には何度も来ているのだけど3階まで上がってくるのははじめてのこと。 「喫茶ジュン」ってお店の「びっくりオムライス」はびっくりするほどたのしくっておいしいよ…、って教えてもらってやってきたみた。 ちなみに「Jun」じゃなくて「June」なのネ。だからジューンと呼びたくなるところだけどここはジュン。 目の前がテラスというの

今年のブリスバーはちょっとスペシャル

仕事の合間にスターバックス。 そろそろ季節の「あれ」があるんじゃないかと思ってきました。 クランベリーブリスバー。 毎年、クリスマスが近づくと販売される焼き菓子で、ショーケースの中をみたら、ありました。 ホリデーデザートには赤い札。 商品名が「ストリベリー&クランベリーブリスバー」となっていました。 今年のブリスバーはちょっとスペシャルということですか。 三角形の生地の上にストロベリークリームチーズ。 ドライクランベリーとイチゴを散らし、ホワイトチョコレートまであしらわれ

大久保トリアノン。洋菓子店の朝ご飯

病院で定期検診。 採血をする日だったのだけど、ボクの体は血管が深いところにあるようで血管が見つからなくっていつも看護師さんが難儀するのね。 ところが今日の看護師さん。 あっという間に血管の位置を探り当て、プスッと成功。 なんだかうれしくなっちゃった。 大久保に用事があって、着いたらまだ10時ちょっと過ぎという時間。 朝食をとろうと「トリアノン」にやってくる。 高円寺に本店のある洋菓子屋さん。 中に入るとケーキのショウケースにケーキがズラリ。 ふじや不二家のケーキを上等にし

サラサラのカレーにザクザクのカツ

新宿の夜。 お腹があったまるなにかを食べたい…、と思案する。 食べごたえがあって、しかもお腹にスルスル入って行くようなもの。 ラーメンじゃない。そばでもなくてしかもちょっとスパイシーな物を食べたい。 それで思いついたのがモンスナック。 創業昭和39年。 紀伊國屋書店とともに歩んできたというのが売りで、けれど耐震補強工事を理由に2021年に閉店した。 そのときはスゴい騒ぎで、どこにこれほどのモンスナックファンが隠れていたんだろう…、と思うほどの行列が連日続いた。 閉店マニアと

サンドイッチをつまんで寿司つまむ

銀座で軽く時間調整。小腹満たしに「待合室2」にくる。 昔は斜向かいに「待合室」という喫茶店があって、そこの支店で待合室2となのっていたのだけれど、1はなくなり2だけが残った。 案外そういう店は多くて、「新」はあってもその本店はなかったり、別館や新館があるのに本館がなかったりするお店がたまりあるのがたのしい。 名前に歴史ありって感じ。 女性ひとりでやってるお店。 女性ひとりでできる規模、できるメニューだからバタバタしてないところがステキ。 ハーフサイズのサンドイッチにコーヒ

おひさま色のたまごトースト

四谷三丁目の駅のホームで「今日はなんだかさみしいなぁ…」って思ってぼんやり電車を待っていた。 そしたら中野富士見町行きの地下鉄がくる。 荻窪行きがメインの電車。中野富士見町駅本数の少ない支線の駅で、なのにたまたまそういう電車がやってくる。 会いに来て…、って言われたみたいでニッコリします。 今日は午後から小さな打ち合わせがひとつあるだけ。小さな旅をすることにする。 タナカくんが一番長く住んでた町。そのひとつ手前の中野新橋駅で一旦おりて、「トリクロマティックコーヒー」でまず朝

牛たんの夜、ラーメンで昼

ひさしぶりに東北に来て、いつもお世話になってる「鉄兵衛」さんでうまいもの。 とんかつがおいしい日本料理の店だけど元々すし屋をやってた会社。それで季節の海の幸。ボタンエビ刺身とアワビ。 むっちりプルプル、甘いエビ。ゴリっと壊れて噛み続けるととろけるアワビ。日本酒があればどれほどシアワセかしらって思うおいしさ。 牛タンもお酒をねだるオゴチソウ。 調理人のひとりが中華料理出身の人。雲白肉片を作ってみましたとやってくる。塊肉を茹でて薄く削ぎ切ったもの。 下に薄切りきゅうり、上に

羽田の朝の Hitoshinaya

ひさしぶりの空の旅。 コロナ以降、出張で飛行機にのる機会がなくなっていた。 一度だけ父の七回忌をかねてタナカくんのお母さんにも会いに行ったのが3年近く前のこと。 今日は出張でJALを使った。つまり第一ターミナルから出発の朝。 北ウィング側のボディーチェックのゲート前にある「ひとしなや」にて朝ご飯。 あさごはん、どんぶり、十割そばの専門店が3軒並んで「ひとしなや」。 自信のひと品だけで勝負しているという意気込みがおいしい予感をさせるのがいい。 とは言えもっぱらボクは「あさごは

とんかつにそば

家の近所で日曜営業のお店といえば何軒かしかなくて、今日は四谷まで来る。 とはいえサラリーマンの町です。四谷の日曜日もちょっと静かで、そうだ、ひさしぶりに「庵」にしようと思って選ぶ。 サルバトーレの運営会社がやってるとんかつとそばのレストラン。 もともと「ステーキファースト」というステーキレストランがあった場所。 だから造りは洋風でサルバトーレ的。 ここがイタリアンレストランでもおかしくないなと思う雰囲気。ちなみに一階にサルバトーレがございます。 女性スタッフがみんな可愛く

担々麺であったまる

夕方、家で仕事をしてた。今日はアイディアが空から降ってくるがごとき絶好調で、気づけばお薬飲まなきゃいけない時間を過ぎてた。 まずはご飯を食べなくちゃ…、と家の近所で晩ごはん。灯火繚乱の担々麺を食べることにした。 鯛塩ラーメンの専門店からスタートした小さなチェーン。 四谷三丁目を中心とした狭い地域に集中出店したチェーンで同じタイプの店を作ると自社競合を起こしてしまう。 だから異なる種類のラーメンを作って展開していったのネ。 管理することを考えるならいいやり方で、でも商品開発に

野菜を食べようと思ったのにパスタがおいしすぎちゃって…

野菜を食べに「サルバトーレ」でランチバフェ。 サラダ野菜が豊富に揃って野菜を食べるのがたのしいお店。とはいえやっぱりメインはピザやパスタだから、野菜を食べるというのは半ば言い訳。我ながらいい言い訳を考えたものと感心します(笑)。 いつもならがにキレイに整ったサラダバー。厨房とバフェテーブルが見通せるいいテーブルをもらってニッコリ。 まずはサラダを盛り付ける。ベイビーリーフにケールにトレビス。紅芯大根、キャロットラペにかぼちゃのサラダ。 できたばかりのペンネを添えるも欲張