ふっくら玉子が主役の雑煮
先日、お雑煮の話をメンバーサロンで書いたら「上野のみはしのお雑煮がおいしいですよ」とブログにコメントを頂戴しました。
打ち合わせの合間にちょっと時間があって、行ってみるかとやってきてみた。
ご婦人方で店はにぎやか。多くの人があんみつ、みつまめ、お汁粉と甘味を食べていらっしゃる。
中にはおでんをおかずに赤飯を食べる人もいたりして、あぁ、あのおでんもおいしそう…、って思いながらも初心貫徹、雑煮をたのむ。
朱塗りのお椀。
蓋がちょっとずらされていて、すでにおいしい出汁の香りがやってくる。
しかもそこに何かが焦げた香りが混じってハッとする。
蓋を開けると出汁を含んでふっくら固まった玉子がプカっと浮かんでる。
香ばしい香りがひときわ強くなり鼻をくすぐる。さぁ、食べる。
玉子のかたまりを持ち上げてみると、下にはこんがり焼かれたお餅。焦げた香りの正体はお餅のおこげだったわけです。
醤油をつかわず塩と出汁で整えられた汁におこげの香ばしさ。強めの塩気が出汁のうま味をくっきりさせて、なんとも旨い。
玉子はふっくら。分厚く、そして重たくすら感じるほどで、なのに口に含むとフワッと儚くとろけてく。
餅はなめらか。なんとものびやか。
かいわれ大根、甘辛に煮たしいたけ、かまぼこ、なるとが2つ。
スナップエンドウがシャキッと壊れて緑の香りにハッとして、お椀の底に一口分の鶏の胸肉を発見します。
おいしいなぁ…、お餅もおいしいけれどふっくら玉子が主役の雑煮。花豆さんに感謝しなくちゃ、オキニイリ。