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レンガ積みの窯で焼くハンバーグ

ひさしぶりにおいしいハンバーグを食べてやろうと、千駄ヶ谷。
「CHACOあめみや」にやってくる。

煉瓦の壁を右手にながめ地下に降りると入り口脇に石を積み上げ築いた暖炉。中に炭が熾ってて上に網を置き肉を焼く。

肉が焼けるにしたがって空気が煙る。おいしい匂いにお腹がなります。
注文するとすかさずサラダがやってくる。

霜が降るまで冷やされたガラスのボウルにレタスにトマト、スライスオニオン。どれも見事に状態がよく、ソースポットにサウンザンアイランドドレッシングにフレンチドレッシング。

両方つかって食べてお腹の準備が整う。まもなくハンバーグの登場です。

ジューッて音が近づいてくる。
コックコートの調理人が「お待たせしました」ってテーブルの上にそっと置くのね。
もうおいしい。

分厚い木製の台の上に楕円形の鋳物の鉄板。
磨き込まれて鈍く光った銀色の皿。
上には主役のオールビーフのハンバーグ。
蓄熱性が高くてしかも熱伝導の良い鋳物だから、ソースが沸騰することはなく、けれどずっとやさしい熱さがじんわり料理を温める。
こんがり焼けた肉の塊。ナイフを当てると確かな手応え。あたかもステーキを切っているがごとしで気持ちがグングン盛り上がる。

牛肉を刻んでまとめ作ったパティで、歯応えがある。
口に入れると肉の香りがブワッと鼻腔を直撃し、旨味がジュワリとほとばしり出る。
鉄板の上で肉汁が流れ出すようなことはなく、口の中まで健気にずっと肉の中に閉じこもっていた肉汁が一気に噴き出す贅沢感。
上にのっかるデミグラスソースも肉の旨みを蓄え旨い。

サイドのガルニも丁寧です。キャロットグラッセはニンジンらしい食感を残して仕上がり香りも華やか。
トウモロコシの粒はパチパチ、奥歯の周りではぜるよう。
アルミホイルで包んで焼いたベークドポテトにパティの上にのっかっていたメンテルバターをのっけてハフッ。

鉄板に残ったソースにご飯を混ぜて、胡椒、タバスコで風味をつけて全部のこらずお腹に収める。満たされる。
いつも変わらぬステキはステキ。夜は1キロオーバーの肉の塊を焼きつつみんなでシェアするブロックステーキで有名な店。今度はそれを食べに夜にこなくちゃ…、って思ったりする。オキニイリ。


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