ノンフィクションってなんだ
今年もとっくに後半に突入していますが、「夫が皿を割っても怒らない」これを今年の目標にします。今、決めました。
こんにちは、嫁です。
私はドキュメンタリー番組が好きです。
なかでもとりわけ好きな番組は「ザ・ノンフィクション」です。
もちろん、ノンフィクションの本も好きです。
ということで、毎度のように突然ですが、行くぞノンフィクション普及の会!そんなにたくさん読んでないけど!
◇◇◇
嫁 今ねえ、ハヤカワ文庫の『アルゴ』読んでるのよ。
夫 あるご?
嫁 映画見たんだけど、おもしろくてさ。最後なんかハラハラしたよ。
夫 ああ、これね。聞いたことあるかも。
嫁 ということだから、とりあえず本棚中のノンフィクションを集めてみようか。自分が、これはノンフィクションだろ、と思ったのを各自の棚から持ってくるということで。
夫 感化されやすいな。まあいいでしょう。どれどれ。
嫁 …んー、これほどまでに極端だとは。夫さんのは基本的に事件・事故絡みでモノクロな感じですね。一方私はエッセイ風のも多い、と。あれ、森達也の『死刑』は?私だったらまっさきにもってくるけど。本棚のど真ん中にあっていつも目立ってる。
※自宅にあるのは朝日出版社からでた単行本です※
夫 あれは俺、違うんだよな。あれは人文書だと思う。今持ってきたのは社会学とか思想とかのジャンルに当てはめられないもの。そもそもノンフィクションの意味もよく知らないし。ルポルタージュっていう言い方もするけどなにそれ?
嫁 お…なんか専門書の人間っぽいこと言い出した…。どうしよう。当初とは思わぬ方向に話が転がり出したぞ。しかも個人的にはあまり興味がない話だ!ジャンルの定義…ねえ…。
夫 辞書引いてみるか。新明解に聞いてみよう。えーと、ノンフィクションは「記録文学・紀行文・体験記など、つくり話・小説でないもの。」要は創作物以外全部ってこと?広いな!ちなみにルポルタージュは「事件が起こった時、特派された記者による現地報告。(広義では、現地報告的な文学作品も指す)」ふーん。ますますわからん。
嫁 ノンフィクションの棚に置く本っていうのは、一つの出来事や人物についての事実を書いた本だと私は思ってるけどね。まあ定義の話からは一度離れてみてさ。そういうグレーゾーンにいる本だと、たぶんこれはもしかしたら社会学?なのかもしれないけど、私はノンフィクションの棚にも置きたい。筑摩文庫の『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』。「実録!上野千鶴子ゼミ」って感じですごくおもしろい。
夫 ああ、ことあるごとにすすめてくるもんね。
嫁 あとは『面白南極料理人』もエッセイとも言えなくもないけどノンフィクションだな。書き味に重さはないんだけど、よく考えたら極限の環境にいるわけだし。映画もおもしろかったなあ。
夫 映画はおもしろかったね。間とかテンポがいい。
嫁 そうだ。今日はもう疲れたから、次はちょっと実際に棚を見ながら話そう。その方が膨らみそうだし。なので今回はここまで!ねむい。
夫 勝手だな!
◇◇◇
ということで続きは次回になりました。体力がなくてすいません。
そういえば、もう放送からかなり経ってしまいましたが、ドラマ「dele」の第六話(8月31日)の脚本は金城一紀でした。
内容も台詞も通り一遍のものではなく、さすが、と思えるようなものでした。
この物語がもし響いた君には、金城一紀のゾンビーズシリーズもぜひ読んでほしいよ。
すこし前の本だけど、青春の眩しさと最高に爽快なスピード感をもっているこのシリーズ。
読後も熱い余韻がずっと残る作品。感受性の強いうちに読んでほしい。
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