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【詩】日出づる処の天子

日出づる処の天子
書を日没する処の天子に致す
恙無きや

私たちは歴史から
相手の背景や
その状況を読むことで
自分の立場を主張することを
学んだ

先人たちはそうやって
この小さな島国を守り抜いてきた

それなのに私たちは
その先人たちの
偉大な功績も忘れ
自分を主張せず
この小さな島国で
忘却の日々を淡々と過ごしている

ある時ふと
先人たちの刻んできた
歴史の片鱗に触れる

そのたびに私たちには
誇れる国があるのだと
日出づる処の天子の血が
流れているのだと
日の出と共に
思い出さねばならない

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